http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150817-OHT1T50029.html
◆J1第2ステージ第7節 鹿島3─2仙台(16日・カシマスタジアム)
鹿島が得意の第2Sで、ついに首位に立った。残り8分、1―2からの大逆転劇。殊勲はMF土居だ。後半35分に途中出場して同37分、42分と出場10分で2度ネットを揺らした。「みんなが諦めなかった。点に絡むことだけを考えていた」とチームを4連勝に導いた。
今季から8番を背負っている。かつて鹿島で元日本代表のMF小笠原、野沢(仙台)らがつけ、他の選手との「違い」を見せられる司令塔に託される番号だ。その野沢が前半で2得点を記録。ベンチで見ていた土居は「(新旧)8番対決は試合前日くらいから意識していた。このままなら完敗。出たらやってやろう」と奮い立った。
7月下旬に前任のセレーゾ監督が解任されて石井正忠監督(48)が就任後、3試合連続でスタメン落ち。それでも「腐ったら何にもならない」と練習で集中力を高めた。8番の先輩・小笠原には「2列目は、自分で試合を決めてやる! 俺にボールをよこせ!という気持ちでプレーしないといけない」と助言された。ピッチで実践する2ゴールだった。
「(4連勝のうち)楽に勝った試合は1試合もない。まだまだ力があって勝ったわけじゃない」と小笠原。J最多タイ、3度の第2S優勝を誇る本命が上昇気流に乗った。(内田 知宏)