[4.1 J1第5節 大宮0-1鹿島 NACK]
J1リーグは1日、第5節を行い、鹿島アントラーズは敵地で大宮アルディージャと対戦し、1-0で勝利した。鹿島はMF土居聖真の今季初ゴールが決勝点となり、開幕黒星からの4連勝。大宮はクラブ史上初となる開幕5連敗を喫した。
最下位に低迷する大宮は前節の甲府戦(0-1)から先発4人を変更。DF菊地光将が2試合ぶり、MF長谷川アーリアジャスールが3試合ぶりに先発復帰。MF金澤慎とDF和田拓也は今季初スタメンとなった。
鹿島は前節の清水戦(3-2)から先発3人を変更。DF西大伍が4試合ぶり、MFレオ・シルバが2試合ぶりに先発に復帰したほか、GK曽ヶ端準が今季リーグ戦初先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]
鹿島が立ち上がりから主導権を握った。前半5分、右サイドを駆け上がったFWペドロ・ジュニオールのクロス。土居が左45度からシュートを放ったが、GK加藤順大が右手一本でかき出すファインセーブ。同19分にはMF遠藤康の左CKからファーサイドのDF植田直通がヘディングシュートを叩きつけたが、これもGK加藤のセーブに阻まれ、先制点とはならなかった。
大宮はなかなかフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続いたが、前半33分、カウンターから長谷川のパスをFW大前元紀が右サイドのMF江坂任に展開。江坂がドリブル突破から右足を振り抜いたが、シュートは枠をとらえられず。その後も互いにセットプレーからのチャンスを生かせず、スコアレスで前半を折り返した。
後半4分、鹿島はペドロ・ジュニオールがカットインから遠藤にパスを出し、遠藤が約25mの位置から左足ミドルも、シュートはクロスバーを越える。その後は膠着状態が続いたが、後半18分、大宮にアクシデント。DF奥井諒と交錯したGK加藤が負傷交代となり、後半22分にGK塩田仁史を投入。同27分には金澤に代えてMF岩上祐三がピッチに送り込まれ、そのままボランチの位置に入った。
鹿島も交代のカードを切り、後半29分、ペドロ・ジュニオールに代えてFW安部裕葵を投入。瀬戸内高から加入した18歳の安部が記念すべきJデビューを果たした。同30分には左サイドを駆け上がったDF山本脩斗がPA内にパスを送り、安部がつないで土居が右足シュートも、GK塩田が足に当ててセーブ。鹿島はさらに攻勢を強め、その直後となる後半34分、ついに均衡が破れた。
安部が右足を伸ばして大宮DF河本裕之のパスコースを変えると、こぼれ球を収めたレオ・シルバがFW鈴木優磨にパス。鈴木が運んで相手を引きつけながらPA内にスルーパスを送ると、猛然と走り込んだ土居が右足シュートでゴールネットを揺らし、先制点を奪った。
対する大宮は後半36分に最後の交代カードを切り、FW清水慎太郎を投入。勝ち点を目指し、終了間際にも猛攻をかけたが最後までゴールは遠く、0-1で敗戦。今季4度目の無得点で、クラブワースト記録を更新する開幕5連敗を喫した。
(取材・文 佐藤亜希子)
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