鹿島は1日、MF名古新太郎(順大3年)の2019年シーズン加入内定を発表した。クラブ下部組織からの昇格を除き、青森山田高から鹿島入りしたMF柴崎岳(25)=ヘタフェ=を抜いてJリーグ史上最速となる仮契約が17年11月に結ばれていた。名古には複数のJ1クラブが興味を示しており、鹿島は前代未聞の“スピード内定”で争奪戦勃発前に次世代のスター獲得に成功した格好だ。
名古はボランチやサイドMFを本職とし、FWでもプレー。16、17、18年全日本大学選抜、17年ユニバーシアード日本代表。リオ五輪世代の最も若い年代に分類されるため、世代別日本代表での主立った経歴はないが、鹿島はその非凡な攻撃センスを見逃さず。椎本邦一スカウト担当部長は「岳(柴崎)のようなゲームメーカー。俊敏性もある。もともと二列目の選手なので、ボールもさばけてゴールにも絡める選手。今の鹿島にそういう選手は少ない。この選手なら、というのがあったから」と異例の内定劇の背景を明かしている。
名古は2月28日と3月1日の2日間、鹿嶋市内で行われた鹿島の練習に参加。「1年目から試合に出て活躍するつもりでやっていきたい」と語った。実践形式の練習では2月28日にボランチ、この日は右サイドでプレーした。