鹿島は2日、鹿嶋市内でホーム開幕戦となるG大阪戦(3日)に向けて最終調整を行った。試合を想定した紅白戦でMF小笠原満男(38)が主力組でプレーし、大岩剛監督(45)も先発起用を示唆。小笠原のリーグ戦出場は昨年8月26日のC大阪戦以来、約6か月ぶりとなる。
大岩監督は「あれだけの実績を持っている選手。全幅の信頼を持って送り出したい」と期待を寄せた。昨季は第25節以降、全試合でベンチ入りも出場は0分。最終節で引き分けて優勝を逃した瞬間もベンチで迎え、立ち上がれないまま涙した。しかし「鹿島だから競争は当たり前」「年齢は関係ない。自分に実力がないだけ」と悔しさを反骨心に変えて練習に励んできた。
今季も公式戦3試合で出番がなかったが、リーグ戦初勝利を狙うホーム開幕戦でチャンスが訪れた。清水との開幕戦では攻撃がかみ合わずスコアレスドロー発進。1日の練習で右太もも裏に違和感を訴えたDF内田篤人(29)も大事をとって欠場することが濃厚になった。だがDF昌子源(25)は「満男さんが勝負への執着心をもう一度入れ直してくれると思う。満男さんに試合勘なんて関係ない」とうなずいた。常勝軍団を先導してきた主将が、ついにピッチに帰ってくる。(岡島 智哉)
【鹿島】小笠原がG大阪戦で昨年8月以来の先発出場へ!内田欠場濃厚も指揮官「全幅の信頼」