
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年11月7日水曜日
◆さらなる成長へ“2つのアジア制覇”を…昌子源「10万人を黙らせられるように」(サッカーキング)

「内弁慶」と揶揄されることもあった。Jリーグ、リーグカップ、天皇杯など国内主要タイトル19冠を手にしても届かなかったアジア王者だった。それでも、“常勝・鹿島”は悲願のアジア制覇に王手をかけた。
とにかく重要な一歩だった。3日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝戦1stレグ、鹿島アントラーズとイランのペルセポリスとの一戦。本拠地のカシマスタジアムでアウェイゴールを与えず、かつ得点を奪って勝ち切ることが、鹿島イレブンに託された至上命題だった。
序盤こそ相手の猛攻から2度の決定機を作られたが、チョン・スンヒョンの顔面ブロックなどでゴールを死守。その後はチーム全体の高い守備意識と組織力で猛攻をしのいだ。そして、後半に入るとレオ・シルバとセルジーニョのブラジル人コンビが立て続けに得点を挙げることに成功。守備陣も最後の最後まで粘り強く守り切り、2-0の白星発進を決めた。
「相手はロングボールが多かった印象があって、そこで僕とスンヒョンのところで負けていたら相手の流れになるなと。相手はそんなに身長が高くなかったけど、日本人や韓国人にないバネや身体能力を持っていたので、そこはしっかりケアしようと話していた。特に後半はコンパクトにできたし、オフサイドも何度か取れました。良い組織だったんじゃないかなと思います」。試合後、キャプテンマークを巻いた昌子源は手応えを口にした。
ロシアでの活躍を彷彿とさせた一挙手一投足

「絶対に間に合わせたい重要決戦」だった。7月25日のセレッソ大阪戦で左足首を痛め、約3カ月もの長期離脱を強いられた昌子は、復帰以降も万全とは言えない状態で試合に臨んでいた。本人も「このケガとは長い付き合いになる」と覚悟決め、1戦1戦こなしながら実戦感覚を取り戻すしかなかった。
そんな手探りな状況で迎えた復帰5戦目の大一番、鹿島の背番号3は味方を鼓舞し、チーム全体の集中力を維持させるべく奮闘。ペルセポリスの波状攻撃に、鬼気迫る表情で相対した。その一挙手一投足は5カ月前のロシア・ワールドカップで見せた様子と全く変わらないほど勇敢だった。それだけ本来のパフォーマンスが戻ってきたということだろう。
「俺自身、ここを目標にしてきたし、ケガをしている時もいろんな逆算をしたりしたけど、この1試合を勝っただけでは何も言えない。ここで大きなことを言って、次負けたらシャレにならないからね。2-0っていうスコアは一番怖いと思うし、もう一度、気を引き締め直す必要があるとも思う」と本人はまだ完全復活の途中であることを強調していた。

2ndレグは再び世界舞台に立つための重要な試金石となる。会場のアザディ・スタジアム(テヘラン)は約10万人の収容数を誇り、2005年3月に開催されたドイツW杯アジア最終予選で日本が苦杯を喫した場でもある。2015年を含め日本代表は2度、同スタジアムでプレーしているが、昌子にとっては初めて立つピッチだ。
「イランには行ったことがあるけど、アザディはないですね。代表の時にも何度か思ったことやけど、ホームとアウェイでは別次元。サウジアラビアもそうやったし、イラクとかもそうやった。代表のサウジなんかホームでは『あれ?』って感じやったけど、アウェイでやったらメチャクチャ強かった。それは歓声や慣れた場というのもあると思う。次のアウェイ戦も先制点を取られたら、準決勝の水原よりもはるかにエグいことになる。そこは絶対に気をつけなきゃいけない」(昌子)
それでも昌子には、日本を背負って世界の大舞台でベルギーと真っ向勝負を演じた経験がある。この男なら、大サポーターを敵に回しても動じない――、大岩剛監督もチームメートも信頼する強心臓ぶりは、とにかく心強い。
日本代表復帰、もう1つ上のステージへ

クラブでアジア王者戴冠となれば、次は日本代表としてアジアでの戦いが待ち構えている。来年1月の「AFCアジアカップ2019」。開幕を見据え、9月の新生・日本代表発足後、テストマッチを行ってきた。今月16日にベネズエラ代表と、20日にはキルギス代表との2連戦を行い、いよいよアジアカップ本番に挑む。ロシアW杯以降、招集は見送られてきた昌子も、この2連戦での代表復帰を予想する声も上がっている。
まずは11月10日、テヘランでアジア王者戴冠へ。その後は日本代表2連戦、12月のクラブワールドカップ、年明けのアジアカップとステップアップできれば、昌子源というセンターバックはさらに一段回高いステージに到達できるはずだ。
「次が本当の勝負? ホントにそうですね。アウェイで10万人を黙らせられるようにしたいなと思います」。そう言って目を輝かせたJリーグ屈指のDFが、常勝軍団のゴール前に君臨し、相手を跳ね返し続ける姿を見せてほしいものだ。
文=元川悦子
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