
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年11月11日日曜日
◆AFCチャンピオンズリーグ2018 決勝 第2戦(オフィシャル)

2018年11月10日(土) 18:30キックオフ アザディスタジアム
【入場者数】100,000人 【天候】WINDY、 気温10.0度、 【ピッチ】
【主審】AHMED ABU BAKAR AL KAF (OMAN) 【副審】RASHID HAMED ALI AL GHAITHI (OMAN) 【副審】BAKAR AL-AMRI (OMAN) 【追加副審】MUHAMMAD TAQI (SINGAPORE) 【追加副審】ADHAM MOHAMMAD MAKHADMEH (JORDAN) 【第4の審判員】RONNIE KOH MIN KIAT (SINGAPORE)
マッチレビュー
ACL決勝第2戦 vsペルセポリスFC
鹿島、悲願のACL制覇!敵地アザディスタジアムで魂のスコアレス、20冠達成!
アジアの頂へ――。「こえる」ための戦い、最終章。アントラーズファミリー全員で、渇望してやまなかった最高の景色へと足を踏み入れた。AFCチャンピオンズリーグ決勝、第2戦。アザディスタジアムに乗り込んでペルセポリスFCと激突した鹿島は、なかなかチャンスを作れなかったものの、最後の一線を全員で死守してみせた。0-0で“後半90分”を終え、1勝1分でACL初制覇を果たした。
10月24日の準決勝第2戦、水原三星に底力を見せ付けたあの夜から、鹿島は「総力戦」の真の意味を体現し続けてきた。31日のJ1第31節、9名もの先発変更を断行したC大阪戦は1-0。J1初先発4名をはじめ、未来を担う若武者たちが聖地で躍動した。「絶対に勝って、決勝につなげる。チームに勢いをつける」。不退転の決意と責任を結果で示し、試合後のロッカールームでは「次はACLだぞ!絶対に勝つぞ!」と、互いを鼓舞する声が響き渡った。
そして3日後、ついに迎えたファイナル。ペルセポリスFCをカシマスタジアムに迎え撃ち、鹿島は力強く勝利を掴んだ。C大阪戦から再び施された9名の先発変更で、指揮官の信頼と若武者たちの思いを背負ったメンバーが責務を果たした90分。開始早々に陥った危機では、チョン スンヒョンが気迫の顔面ブロックを敢行した。U-19日本代表からチームに復帰した安部が警告を辞さないファウルでピンチの芽を摘めば、ピッチへの乱入者が現れても集中力を乱すことなく時計の針を進めていった。そしてスコアレスで迎えた後半、2つのスコアを刻む。58分、鮮やかなパスワークからレオ シルバが左足を一閃。さらに70分にはセルジーニョが今大会5戦連発となるボレーを決めた。2-0。「アウェイゴールを許さず、複数得点差で勝つ」。大岩監督が求めていた結果を現実のものとし、聖地での“前半90分”を終えた。
見据える先は、テヘランでの“後半90分”。しかしその前に、極めて重要なアウェイゲームが待ち受けていた。中2日で乗り込んだ雨の日立台で、再びピッチへ送り出された若武者たちが奮闘。金森と町田、そして山口がスコアを刻んで3-2と打ち合いを制した。先発全員変更という指揮官の決断は「ターンオーバー」ではない。勝利という結果が証明したのは、この11人が「柏戦のベストメンバー」だということだ。百戦錬磨の闘将と守護神が勝利への道標となって若武者たちを導き、かけがえのない3ポイントを掴み取ったのだった。プロ初得点で勝利の立役者となった山口は、安堵と喜びとともに「チーム一丸でACLに臨みたい」と改めて決意を語っている。チーム全員で、全員を上昇気流に乗せ続ける――。公式戦3連勝を遂げた勢いと自信、そして仲間たちの思いを胸に、ついにイランへの出発日を迎えた。
約17時間の長距離移動を経て、チームは木曜日の午後にテヘランに到着した。さっそくトレーニングを実施し、時差調整と高地への適応を進めていく。遠征に帯同する西シェフのバックアップを得て、限られた時間で最善の準備を行った。到着2日目は試合前日、決戦の舞台であるアザディスタジアムでの公式会見だ。大岩監督が「アグレッシブな入り方を」と変わらぬ姿勢を強調すれば、鈴木は「チームを助けられるプレーをしたい」と献身を誓う。公式練習では芝の感触を確かめ、集中力を研ぎ澄ましていった。
アジアの頂へと突き進む“後半90分”へ、指揮官は再び11名の先発変更を断行。ゴールマウスにスンテが立ちはだかり、最終ラインには右から西、スンヒョン、昌子、山本が並ぶ。ミドルゾーンはレオと健斗が制圧し、2列目には安部と土居。そして前線はセルジーニョと鈴木が虎視眈々とアウェイゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、犬飼、安西、永木、小笠原、遠藤、金森が座った。
決戦の舞台は物々しい雰囲気に覆われていた。ペルセポリスFCサポーターが大挙してスタジアムを取り囲み、赤い壁を作っていく。キックオフ4時間前にはスタンドが埋め尽くされ、ブブゼラの爆音が鳴り響いた。それでも、数は少なくともビジタースタンドへ駆け付けたアントラーズレッド、鹿嶋でのパブリックビューイングで情熱を注ぐ背番号12、世界中のファミリーの思いがあれば、どんな困難も克服できる――。闘志を胸に、いざ。現地時間18時30分、日本時間24時。決戦の火蓋が切って落とされた。




「“前に前に”とみんなで意識できればいい」と健斗が展望していた通り、鹿島はキックオフとともに積極的な姿勢を見せた。開始早々に左サイドから突破を図り、左CKを獲得。4分にも西が右サイド深くからクロスを上げてセルジーニョが起点となり、密集の突破からチャンスを狙う。直後のプレーでは土居のボール奪取からカウンターを仕掛け、鈴木がドリブルでエリア手前へ。左足で狙ったが、相手DFにブロックされた。
タイトルマッチにふさわしく、攻守の切り替えが非常に速い展開が続いた。ゴール前での攻防が繰り返される中、鹿島は中盤でのプレスとセカンドボール確保で主導権を握っていく。健斗とレオが的確なパスカットで存在感を誇示すると、土居と安部が巧みな動き出しと瞬時の加速でスペースを突くドリブルで推進力となった。最初の決定機は14分、左サイド深くから鈴木がクロスを上げると、ファーサイドへ流れたボールを土居が受ける。フリーでのトラップ、そして右足を一閃。強烈な一撃はしかし、枠の左へ逸れてしまった。



イラン王者を脅かした鹿島だが、20分経過後は押し込まれる時間も増えていった。シンプルなロングボールで深い位置まで進出し、早いタイミングでクロスを連発してくる相手との攻防。ペナルティーエリア内での競り合いが続き、痺れるような時間が続いた。それでもスンヒョンが打点の高いヘディングで立ちはだかれば、昌子は鋭いカバーリングでピンチの芽を摘む。そして最後尾、スンテが抜群の安定感で鉄壁のセービングを繰り返した。
深い位置でのボール奪取が増えた鹿島は、ロングボールを前線に預けてリスクを回避。鈴木が絶えずスペースへ流れて体を張り続け、セルジーニョはどんな環境でも精度を失わない技術力でボールをキープした。消耗戦の様相を呈していったが、全選手の集中力が途切れることはない。43分にはレオが敵陣左サイドまで進出し、ボール奪取からペナルティーエリア手前まで突進。相手DFとの交錯から倒されてFKを獲得したかに思われたが、シミュレーションの判定でイエローカードを受けてしまった。しかしそれでも、鹿島はペルセポリスFCにスコアを許すことなく時計の針を進めていった。0-0。スコアレスでハーフタイムを迎えた。




勝負は残り45分。ビジタースタンドの一角から情熱を送り込む背番号12とともに、アジアの頂へと突き進む戦いが始まった。鹿島は果敢な姿勢を貫き続ける。49分、敵陣中央でのパス交換から土居がスルーパス。鈴木が抜け出したが、シュートには至らなかった。51分にも敵陣右サイドで鈴木がファウルを受け、リスタートから土居がクロスを送る。一瞬の隙をも逃さない集中力を発揮し続け、イラン王者と渡り合っていった。
60分経過後はシュートまで至らない時間が続いたが、ロングボールを多用するペルセポリスFCに対して激しくクリーンな守備を繰り返して応戦。ペナルティーエリア内で起点を作られても慌てることなく、しかし相手に自由を与えることなくシュートコースを限定した。
大岩監督は68分に土居を下げて安西を投入。サイドにスピードと運動量を加え、終盤の戦いへと向かう。次第に焦りの色が見え始めたペルセポリスFCに対し、鹿島はシンプルにロングボールを敵陣深くへ供給して距離を稼ぎ、時計の針を進めていった。76分には鈴木が足を痛めてプレー続行不可能となり、担架でピッチ外へ。指揮官は永木を投入し、レオを1列上げて陣形を整えた。
終盤は痺れるような時間が続いた。残り10分を切り、ペルセポリスFCはゴール前へのクロスを連発してペナルティーエリア内でのマッチアップを幾度となく仕掛けてきた。85分経過後はCKとFKが約5分間、息つく間もなく続いた時間帯もあった。それでも、ビクトリーホワイトは最後まで強固な壁を築き続けた。4分と表示されたアディショナルタイムもチーム一丸で戦い抜き、最後に投入された金森も全速力でのプレスで献身した。






アザディスタジアムに、アントラーズレッドの誇りが燦然と輝く。アジアの頂から見える景色は最高に美しく、尊いものだった。0-0、2試合合計2-0。イラン王者を打ち破り、ついに頂点へと上り詰めた。2月のグループステージ初戦から長く険しい道のりを一丸となって突き進み、そしてついに悲願を成し遂げたのだった。




思えば10月24日のACL準決勝第2戦から、負傷離脱を余儀なくされている面々を除くフィールドプレーヤー全員がピッチに立った。GK陣も総力戦だ。柏戦では川俣がベンチに入り、ルーキーの沖は遠征に帯同してチームをサポートした。そして迎えるテヘランでの決戦を前に、思いを託して鹿嶋に残る内田が、中村が、遠征に向かうメンバーを力強く鼓舞した。来季の加入が内定している名古も10日、大学リーグの試合後に「みんなが考え方を共有していて、これが伝統なんだなと思う」と、総力戦で進んだチームに身を置いた心境を紡いでいた。受け継がれる思いとともに、「誰が出ても、勝たなければならない」という言葉を全員で体現した先に、渇望してやまなかった景色が待っていた。AFCチャンピオンズリーグ2018王者、鹿島アントラーズ――。20冠の誇り、アジア王者の矜持を歴史に刻み、クラブの歩みはこれからも続いていく。
アジアの頂へと上り詰めたチームは、日曜日に帰国の途につく。国際Aマッチウィークに伴う中断期間を経て、次なる戦いは21日。甲府と激突する天皇杯準々決勝だ。そして24日はJ1第33節の仙台戦と、公式戦再開早々にアウェイ連戦が待ち受けている。残り2試合となったリーグ戦、ベスト8へ駒を進めている天皇杯、そして――。アジア王者の称号を手にした鹿島は、FIFAクラブワールドカップ 2018 UAEの出場権を獲得した。2年ぶり2度目、約束の舞台へ――。初戦は12月15日、北中米王者グアダラハラとの激突だ。アル・アインでメキシコの雄と対峙する準々決勝から、世界の舞台での激闘が始まる。
鹿島の2018年はまだまだ続く。2月のACL初戦から長く険しい道のりを一丸となって突き進み、今夜の90分が53試合目だった。ここまで来たら、どこまでも。全身全霊で、チーム一丸で突き進んでいくのみだ。
【この試合のトピックス】
・クラブ初のACL制覇を成し遂げた。
・FIFAクラブワールドカップ 2018 UAEの出場権を獲得した。クラブワールドカップ出場は2年ぶり2回目となる。
・国内3大タイトル19冠と合わせて、20冠を達成した。
・鈴木が大会MVPに選出された。今大会は全14試合に先発出場して2得点を挙げた。
・今大会の全14試合、戦績は7勝5分2敗だった。準々決勝以降は無敗で戦い抜いた。
・クォン スンテが自身3度目となるACL制覇を成し遂げた。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
ペルセポリスFC:ブランコ イヴァンコヴィッチ
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に厳しいアウェイゲームだったが、選手たちが戦ってくれた。勝利はできなかったが、優勝できて非常に嬉しく思う。
Q.大会MVPに輝いた鈴木選手について
A.今日の試合で言えば、前線で運動量のある仕事をしてくれた。チームにおける彼はエースだし、その地位をしっかりと築き始めている。日本代表にも招集されたし、これからもっと成長していくと思う。
Q.クラブ初のアジア制覇が節目の20冠になったことへの心境とクラブにとっての意味、そして小笠原選手と固く抱擁していた時の感情は?
A.このタイトルはクラブ、選手、サポーターの悲願だった。このタイトルを獲ることで、アントラーズの名前が改めてアジアに発信されると思う。一昨年にレアル・マドリードと戦ったクラブワールドカップ決勝を上回る価値のあるタイトルだと思う。小笠原とは現役時代、ともにプレーした。曽ケ端を含め、彼らとアジアのタイトルを獲れたということが非常に嬉しい。
Q.今季のACLで戦った中で最も強敵だと感じた相手は?
A.ペルセポリスFCだと断言できる。チームもそうだし、大観衆でのアウェイでの戦いは非常に厳しいものだった。今大会で初めてアザディスタジアムで勝利を収めるチームになりたかったが、非常に苦しめられた。敬意を表したい。
ペルセポリスFC:ブランコ イヴァンコヴィッチ
選手コメント
[試合後]
【クォン スンテ】
(自身3度目のACL制覇だが)言葉にするのが難しい気持ちだったけど、3回目ということを認識した。これから4回、5回と伸ばしていけるように頑張りたい。加入のインタビューで「優勝しに来た」と約束したけど、それを守ることができて嬉しく思う。アザディスタジアムは「アウェイの地獄」と言われる場所だけど、そこで無失点で終えることができてよかった。来年もACLに出場できるようにリーグ戦に集中して、天皇杯も獲らないといけない。
【昌子 源】
絶対にカップを上げるのは満男さんでしょ。絶対に嫌がると思っていたけど。ソガさんと2人で上げてほしいけど、まずはキャプテンとして満男さんに上げてほしかった。やっぱり一番似合います。ケガから復帰した後、コンディションが悪い中でも剛さんが使ってくれて、その信頼に応えたかった。
【レオ シルバ】
非常に嬉しく思っている。獲ったことがないタイトルなので多少なりにはプレッシャーもあったけど、達成できてよかった。今後も続く大会で頑張っていきたい。選手、スタッフ、サポーターが誇りに思えるタイトルだと思う。
【永木 亮太】
チームにとっての悲願だったし、獲ったことがないタイトルだった。その瞬間にピッチに立てていたことはすごく幸せだし、アントラーズの歴史に自分の名前を残せたこと、このメンバーで獲れたことがすごく嬉しい。
【土居 聖真】
やっと獲れました。よかったです。タフさや臨機応変さも含めて、流れや場面に応じたプレーをチームとしても個人としても大会を通してやれていたと思う。ケガ人も多かったし、メンバーを固定できなかった。グループステージから同じメンバーで戦った試合はほとんどない。それでもアントラーズとして全員が結果を残し続けたことで優勝できたと思う。Jリーグで若手が頑張って、やれるということを見せてくれたからチーム力が上がったと思う。アントラーズ全体として獲ったタイトルだと思う。
【鈴木 優磨】
個人というより、チーム全員で戦えていた。優勝したいという全員の気持ちが結果につながったと思う。満男さんやソガさん、レジェンドの人たちが獲ったことがないタイトルを、一緒に獲ることができてうれしかった。まだ天皇杯もあるし、しっかり戦ってからクラブワールドカップに向かいたい。
【金森 健志】
タイトルを獲るためにアントラーズに来たので、嬉しかった。20冠目がアジアチャンピオンということで、最高だった。なかなか経験できる試合ではないし、貴重な経験をさせてもらってアジアチャンピオンになれるのは素晴らしいこと。サッカー人生の財産になった。ACLを獲って、ここから勢いに乗って天皇杯とクラブワールドカップでタイトルを獲れるようにしていきたい。勝ち続けていきたい。
【山本 脩斗】
嬉しいです。最高です。1点はどこかで欲しかったけど、失点ゼロで行くことが大事だと思っていた。1点を取られると相手の勢いはものすごいものになっていたと思う。点を取らせないということをチームみんなでできたと思う。ブブゼラで声は全く聞こえなかった。こういう中でのプレーはなかなかないこと。その中で優勝できてよかった。
【セルジーニョ】
非常に嬉しく思っている。ぜがひでも欲しかったタイトルで、一つの目的を達成できた。達成感もあるし、全員で勝ち取ったタイトルだと思う。このような雰囲気は初めての経験だった。チームメートの声は聞こえなかったが、アドバンテージを持って乗り込んできたので、それをマネージメントするだけだった。自分の連続得点云々ではなく、チームのタイトルに貢献することが重要だった。タイトルを獲れた喜びが大き
い。
【山口 一真】
自分は出られなくて悔しい思いもあるけど、歴史的な瞬間に携わることができたのは自分にとってもプラスだし、とても嬉しい。若い選手たちが先輩が引っ張る姿を見せてもらったので、下の世代にそういうところを見せられるようになっていかないといけない。
【三竿 健斗】
昨年の磐田戦のことは人生で忘れないと思うし、自分の力不足もあって、何週間も立ち直ることができなかった。大会は違うけど、アントラーズが獲ったことのないタイトルを獲ることができて、最高の結果に終わることができてよかった。
【曽ケ端 準】
厳しい戦いだったし、やっぱり嬉しいです。アントラーズが獲っていないタイトルで、自分自身も初めてだった。逆に、一真や幸輝のように1年目で獲れた選手もいる。これを次のタイトルへつなげていけるようにしたい。
【西 大伍】
よかった。皆さんのおかげです。(雰囲気は)すごかった。ハーフタイムに耳がキーンとなる感じ。サポーターの皆さん、おめでとうございます。思いを僕たちが受けて頑張りました。皆さんのおかげですし、皆さんが獲ったものだと思います。
【遠藤 康】
ACLだけじゃなくJリーグも含めて、全員が常に頑張ってくれていた。ベンチに入れなかったメンバーもチームのために頑張ってくれたからタイトルを獲れた。試合に出るメンバーだけでは獲れないということを再確認できたと思う。チームスタッフのみんな、サポーターも含めてみんなで戦ったおかげ。
【町田 浩樹】
アカデミーからずっとアントラーズにいるけど、ACLは獲っていないタイトルだったのでやっぱり嬉しい。次はピッチ上で成し遂げたいと思う。
【安部 裕葵】
今日は試合が始まる前にレオが「例え、相手のサポーターが何人いようとピッチに入ってくるわけではない。ピッチ上は22人だ。恐れることはない」と話していた。そういう声掛けもあって、恐れることなく10万人を相手に戦えたと思う。落ち着くというよりは、リスクを負わないサッカーをすることを意識していた。とにかく失点をせずに我慢し続けることを考えていた。我慢は得意だし、集中力が続くことも強みだと思っている。アントラーズらしい戦い方だったと思う。
【安西 幸輝】
このクラブに来て本当によかった。この大会では両サイドバックも両サイドハーフもやった。決勝は先発できなかったのは残念だったけど、チームに貢献できて本当によかった。
【チョン スンヒョン】
アントラーズの歴史を新たに作ったことを光栄に思っている。失点しないことを意識してプレーした。みんなの力を合わせて戦ったことがいい結果につながったと思う。耳が痛くなるほどの音の中でも試合はすごくいい経験になったし、それによって選手として成長できると思う。たくさんのサポーター、優秀なスタッフ、選手に囲まれてプレーすることは成長につながると思っている。今回の優勝はすごく大きなものだと思う。
【犬飼 智也】
本当に嬉しい。このチームの一員になれて本当によかった。信頼していたし、必ず勝てると思っていた。自分はいつ出てもいいように準備していた。
【小笠原 満男】
頑張った人たちを称えてあげて。俺はいいよ。ジーコが来ていろいろなことを変えて。このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ。
◆AFCチャンピオンズリーグ2018 決勝 第2戦(オフィシャル)
ACL決勝第2戦 vsペルセポリスFC
鹿島、悲願のACL制覇!敵地アザディスタジアムで魂のスコアレス、20冠達成!
アジアの頂へ――。「こえる」ための戦い、最終章。アントラーズファミリー全員で、渇望してやまなかった最高の景色へと足を踏み入れた。AFCチャンピオンズリーグ決勝、第2戦。アザディスタジアムに乗り込んでペルセポリスFCと激突した鹿島は、なかなかチャンスを作れなかったものの、最後の一線を全員で死守してみせた。0-0で“後半90分”を終え、1勝1分でACL初制覇を果たした。
10月24日の準決勝第2戦、水原三星に底力を見せ付けたあの夜から、鹿島は「総力戦」の真の意味を体現し続けてきた。31日のJ1第31節、9名もの先発変更を断行したC大阪戦は1-0。J1初先発4名をはじめ、未来を担う若武者たちが聖地で躍動した。「絶対に勝って、決勝につなげる。チームに勢いをつける」。不退転の決意と責任を結果で示し、試合後のロッカールームでは「次はACLだぞ!絶対に勝つぞ!」と、互いを鼓舞する声が響き渡った。
そして3日後、ついに迎えたファイナル。ペルセポリスFCをカシマスタジアムに迎え撃ち、鹿島は力強く勝利を掴んだ。C大阪戦から再び施された9名の先発変更で、指揮官の信頼と若武者たちの思いを背負ったメンバーが責務を果たした90分。開始早々に陥った危機では、チョン スンヒョンが気迫の顔面ブロックを敢行した。U-19日本代表からチームに復帰した安部が警告を辞さないファウルでピンチの芽を摘めば、ピッチへの乱入者が現れても集中力を乱すことなく時計の針を進めていった。そしてスコアレスで迎えた後半、2つのスコアを刻む。58分、鮮やかなパスワークからレオ シルバが左足を一閃。さらに70分にはセルジーニョが今大会5戦連発となるボレーを決めた。2-0。「アウェイゴールを許さず、複数得点差で勝つ」。大岩監督が求めていた結果を現実のものとし、聖地での“前半90分”を終えた。
見据える先は、テヘランでの“後半90分”。しかしその前に、極めて重要なアウェイゲームが待ち受けていた。中2日で乗り込んだ雨の日立台で、再びピッチへ送り出された若武者たちが奮闘。金森と町田、そして山口がスコアを刻んで3-2と打ち合いを制した。先発全員変更という指揮官の決断は「ターンオーバー」ではない。勝利という結果が証明したのは、この11人が「柏戦のベストメンバー」だということだ。百戦錬磨の闘将と守護神が勝利への道標となって若武者たちを導き、かけがえのない3ポイントを掴み取ったのだった。プロ初得点で勝利の立役者となった山口は、安堵と喜びとともに「チーム一丸でACLに臨みたい」と改めて決意を語っている。チーム全員で、全員を上昇気流に乗せ続ける――。公式戦3連勝を遂げた勢いと自信、そして仲間たちの思いを胸に、ついにイランへの出発日を迎えた。
約17時間の長距離移動を経て、チームは木曜日の午後にテヘランに到着した。さっそくトレーニングを実施し、時差調整と高地への適応を進めていく。遠征に帯同する西シェフのバックアップを得て、限られた時間で最善の準備を行った。到着2日目は試合前日、決戦の舞台であるアザディスタジアムでの公式会見だ。大岩監督が「アグレッシブな入り方を」と変わらぬ姿勢を強調すれば、鈴木は「チームを助けられるプレーをしたい」と献身を誓う。公式練習では芝の感触を確かめ、集中力を研ぎ澄ましていった。
アジアの頂へと突き進む“後半90分”へ、指揮官は再び11名の先発変更を断行。ゴールマウスにスンテが立ちはだかり、最終ラインには右から西、スンヒョン、昌子、山本が並ぶ。ミドルゾーンはレオと健斗が制圧し、2列目には安部と土居。そして前線はセルジーニョと鈴木が虎視眈々とアウェイゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、犬飼、安西、永木、小笠原、遠藤、金森が座った。
決戦の舞台は物々しい雰囲気に覆われていた。ペルセポリスFCサポーターが大挙してスタジアムを取り囲み、赤い壁を作っていく。キックオフ4時間前にはスタンドが埋め尽くされ、ブブゼラの爆音が鳴り響いた。それでも、数は少なくともビジタースタンドへ駆け付けたアントラーズレッド、鹿嶋でのパブリックビューイングで情熱を注ぐ背番号12、世界中のファミリーの思いがあれば、どんな困難も克服できる――。闘志を胸に、いざ。現地時間18時30分、日本時間24時。決戦の火蓋が切って落とされた。
「“前に前に”とみんなで意識できればいい」と健斗が展望していた通り、鹿島はキックオフとともに積極的な姿勢を見せた。開始早々に左サイドから突破を図り、左CKを獲得。4分にも西が右サイド深くからクロスを上げてセルジーニョが起点となり、密集の突破からチャンスを狙う。直後のプレーでは土居のボール奪取からカウンターを仕掛け、鈴木がドリブルでエリア手前へ。左足で狙ったが、相手DFにブロックされた。
タイトルマッチにふさわしく、攻守の切り替えが非常に速い展開が続いた。ゴール前での攻防が繰り返される中、鹿島は中盤でのプレスとセカンドボール確保で主導権を握っていく。健斗とレオが的確なパスカットで存在感を誇示すると、土居と安部が巧みな動き出しと瞬時の加速でスペースを突くドリブルで推進力となった。最初の決定機は14分、左サイド深くから鈴木がクロスを上げると、ファーサイドへ流れたボールを土居が受ける。フリーでのトラップ、そして右足を一閃。強烈な一撃はしかし、枠の左へ逸れてしまった。
イラン王者を脅かした鹿島だが、20分経過後は押し込まれる時間も増えていった。シンプルなロングボールで深い位置まで進出し、早いタイミングでクロスを連発してくる相手との攻防。ペナルティーエリア内での競り合いが続き、痺れるような時間が続いた。それでもスンヒョンが打点の高いヘディングで立ちはだかれば、昌子は鋭いカバーリングでピンチの芽を摘む。そして最後尾、スンテが抜群の安定感で鉄壁のセービングを繰り返した。
深い位置でのボール奪取が増えた鹿島は、ロングボールを前線に預けてリスクを回避。鈴木が絶えずスペースへ流れて体を張り続け、セルジーニョはどんな環境でも精度を失わない技術力でボールをキープした。消耗戦の様相を呈していったが、全選手の集中力が途切れることはない。43分にはレオが敵陣左サイドまで進出し、ボール奪取からペナルティーエリア手前まで突進。相手DFとの交錯から倒されてFKを獲得したかに思われたが、シミュレーションの判定でイエローカードを受けてしまった。しかしそれでも、鹿島はペルセポリスFCにスコアを許すことなく時計の針を進めていった。0-0。スコアレスでハーフタイムを迎えた。
勝負は残り45分。ビジタースタンドの一角から情熱を送り込む背番号12とともに、アジアの頂へと突き進む戦いが始まった。鹿島は果敢な姿勢を貫き続ける。49分、敵陣中央でのパス交換から土居がスルーパス。鈴木が抜け出したが、シュートには至らなかった。51分にも敵陣右サイドで鈴木がファウルを受け、リスタートから土居がクロスを送る。一瞬の隙をも逃さない集中力を発揮し続け、イラン王者と渡り合っていった。
60分経過後はシュートまで至らない時間が続いたが、ロングボールを多用するペルセポリスFCに対して激しくクリーンな守備を繰り返して応戦。ペナルティーエリア内で起点を作られても慌てることなく、しかし相手に自由を与えることなくシュートコースを限定した。
大岩監督は68分に土居を下げて安西を投入。サイドにスピードと運動量を加え、終盤の戦いへと向かう。次第に焦りの色が見え始めたペルセポリスFCに対し、鹿島はシンプルにロングボールを敵陣深くへ供給して距離を稼ぎ、時計の針を進めていった。76分には鈴木が足を痛めてプレー続行不可能となり、担架でピッチ外へ。指揮官は永木を投入し、レオを1列上げて陣形を整えた。
終盤は痺れるような時間が続いた。残り10分を切り、ペルセポリスFCはゴール前へのクロスを連発してペナルティーエリア内でのマッチアップを幾度となく仕掛けてきた。85分経過後はCKとFKが約5分間、息つく間もなく続いた時間帯もあった。それでも、ビクトリーホワイトは最後まで強固な壁を築き続けた。4分と表示されたアディショナルタイムもチーム一丸で戦い抜き、最後に投入された金森も全速力でのプレスで献身した。
アザディスタジアムに、アントラーズレッドの誇りが燦然と輝く。アジアの頂から見える景色は最高に美しく、尊いものだった。0-0、2試合合計2-0。イラン王者を打ち破り、ついに頂点へと上り詰めた。2月のグループステージ初戦から長く険しい道のりを一丸となって突き進み、そしてついに悲願を成し遂げたのだった。
思えば10月24日のACL準決勝第2戦から、負傷離脱を余儀なくされている面々を除くフィールドプレーヤー全員がピッチに立った。GK陣も総力戦だ。柏戦では川俣がベンチに入り、ルーキーの沖は遠征に帯同してチームをサポートした。そして迎えるテヘランでの決戦を前に、思いを託して鹿嶋に残る内田が、中村が、遠征に向かうメンバーを力強く鼓舞した。来季の加入が内定している名古も10日、大学リーグの試合後に「みんなが考え方を共有していて、これが伝統なんだなと思う」と、総力戦で進んだチームに身を置いた心境を紡いでいた。受け継がれる思いとともに、「誰が出ても、勝たなければならない」という言葉を全員で体現した先に、渇望してやまなかった景色が待っていた。AFCチャンピオンズリーグ2018王者、鹿島アントラーズ――。20冠の誇り、アジア王者の矜持を歴史に刻み、クラブの歩みはこれからも続いていく。
アジアの頂へと上り詰めたチームは、日曜日に帰国の途につく。国際Aマッチウィークに伴う中断期間を経て、次なる戦いは21日。甲府と激突する天皇杯準々決勝だ。そして24日はJ1第33節の仙台戦と、公式戦再開早々にアウェイ連戦が待ち受けている。残り2試合となったリーグ戦、ベスト8へ駒を進めている天皇杯、そして――。アジア王者の称号を手にした鹿島は、FIFAクラブワールドカップ 2018 UAEの出場権を獲得した。2年ぶり2度目、約束の舞台へ――。初戦は12月15日、北中米王者グアダラハラとの激突だ。アル・アインでメキシコの雄と対峙する準々決勝から、世界の舞台での激闘が始まる。
鹿島の2018年はまだまだ続く。2月のACL初戦から長く険しい道のりを一丸となって突き進み、今夜の90分が53試合目だった。ここまで来たら、どこまでも。全身全霊で、チーム一丸で突き進んでいくのみだ。
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【この試合のトピックス】
・クラブ初のACL制覇を成し遂げた。
・FIFAクラブワールドカップ 2018 UAEの出場権を獲得した。クラブワールドカップ出場は2年ぶり2回目となる。
・国内3大タイトル19冠と合わせて、20冠を達成した。
・鈴木が大会MVPに選出された。今大会は全14試合に先発出場して2得点を挙げた。
・今大会の全14試合、戦績は7勝5分2敗だった。準々決勝以降は無敗で戦い抜いた。
・クォン スンテが自身3度目となるACL制覇を成し遂げた。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
ペルセポリスFC:ブランコ イヴァンコヴィッチ
[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に厳しいアウェイゲームだったが、選手たちが戦ってくれた。勝利はできなかったが、優勝できて非常に嬉しく思う。
Q.大会MVPに輝いた鈴木選手について
A.今日の試合で言えば、前線で運動量のある仕事をしてくれた。チームにおける彼はエースだし、その地位をしっかりと築き始めている。日本代表にも招集されたし、これからもっと成長していくと思う。
Q.クラブ初のアジア制覇が節目の20冠になったことへの心境とクラブにとっての意味、そして小笠原選手と固く抱擁していた時の感情は?
A.このタイトルはクラブ、選手、サポーターの悲願だった。このタイトルを獲ることで、アントラーズの名前が改めてアジアに発信されると思う。一昨年にレアル・マドリードと戦ったクラブワールドカップ決勝を上回る価値のあるタイトルだと思う。小笠原とは現役時代、ともにプレーした。曽ケ端を含め、彼らとアジアのタイトルを獲れたということが非常に嬉しい。
Q.今季のACLで戦った中で最も強敵だと感じた相手は?
A.ペルセポリスFCだと断言できる。チームもそうだし、大観衆でのアウェイでの戦いは非常に厳しいものだった。今大会で初めてアザディスタジアムで勝利を収めるチームになりたかったが、非常に苦しめられた。敬意を表したい。
ペルセポリスFC:ブランコ イヴァンコヴィッチ
選手コメント
[試合後]
【クォン スンテ】
(自身3度目のACL制覇だが)言葉にするのが難しい気持ちだったけど、3回目ということを認識した。これから4回、5回と伸ばしていけるように頑張りたい。加入のインタビューで「優勝しに来た」と約束したけど、それを守ることができて嬉しく思う。アザディスタジアムは「アウェイの地獄」と言われる場所だけど、そこで無失点で終えることができてよかった。来年もACLに出場できるようにリーグ戦に集中して、天皇杯も獲らないといけない。
【昌子 源】
絶対にカップを上げるのは満男さんでしょ。絶対に嫌がると思っていたけど。ソガさんと2人で上げてほしいけど、まずはキャプテンとして満男さんに上げてほしかった。やっぱり一番似合います。ケガから復帰した後、コンディションが悪い中でも剛さんが使ってくれて、その信頼に応えたかった。
【レオ シルバ】
非常に嬉しく思っている。獲ったことがないタイトルなので多少なりにはプレッシャーもあったけど、達成できてよかった。今後も続く大会で頑張っていきたい。選手、スタッフ、サポーターが誇りに思えるタイトルだと思う。
【永木 亮太】
チームにとっての悲願だったし、獲ったことがないタイトルだった。その瞬間にピッチに立てていたことはすごく幸せだし、アントラーズの歴史に自分の名前を残せたこと、このメンバーで獲れたことがすごく嬉しい。
【土居 聖真】
やっと獲れました。よかったです。タフさや臨機応変さも含めて、流れや場面に応じたプレーをチームとしても個人としても大会を通してやれていたと思う。ケガ人も多かったし、メンバーを固定できなかった。グループステージから同じメンバーで戦った試合はほとんどない。それでもアントラーズとして全員が結果を残し続けたことで優勝できたと思う。Jリーグで若手が頑張って、やれるということを見せてくれたからチーム力が上がったと思う。アントラーズ全体として獲ったタイトルだと思う。
【鈴木 優磨】
個人というより、チーム全員で戦えていた。優勝したいという全員の気持ちが結果につながったと思う。満男さんやソガさん、レジェンドの人たちが獲ったことがないタイトルを、一緒に獲ることができてうれしかった。まだ天皇杯もあるし、しっかり戦ってからクラブワールドカップに向かいたい。
【金森 健志】
タイトルを獲るためにアントラーズに来たので、嬉しかった。20冠目がアジアチャンピオンということで、最高だった。なかなか経験できる試合ではないし、貴重な経験をさせてもらってアジアチャンピオンになれるのは素晴らしいこと。サッカー人生の財産になった。ACLを獲って、ここから勢いに乗って天皇杯とクラブワールドカップでタイトルを獲れるようにしていきたい。勝ち続けていきたい。
【山本 脩斗】
嬉しいです。最高です。1点はどこかで欲しかったけど、失点ゼロで行くことが大事だと思っていた。1点を取られると相手の勢いはものすごいものになっていたと思う。点を取らせないということをチームみんなでできたと思う。ブブゼラで声は全く聞こえなかった。こういう中でのプレーはなかなかないこと。その中で優勝できてよかった。
【セルジーニョ】
非常に嬉しく思っている。ぜがひでも欲しかったタイトルで、一つの目的を達成できた。達成感もあるし、全員で勝ち取ったタイトルだと思う。このような雰囲気は初めての経験だった。チームメートの声は聞こえなかったが、アドバンテージを持って乗り込んできたので、それをマネージメントするだけだった。自分の連続得点云々ではなく、チームのタイトルに貢献することが重要だった。タイトルを獲れた喜びが大き
い。
【山口 一真】
自分は出られなくて悔しい思いもあるけど、歴史的な瞬間に携わることができたのは自分にとってもプラスだし、とても嬉しい。若い選手たちが先輩が引っ張る姿を見せてもらったので、下の世代にそういうところを見せられるようになっていかないといけない。
【三竿 健斗】
昨年の磐田戦のことは人生で忘れないと思うし、自分の力不足もあって、何週間も立ち直ることができなかった。大会は違うけど、アントラーズが獲ったことのないタイトルを獲ることができて、最高の結果に終わることができてよかった。
【曽ケ端 準】
厳しい戦いだったし、やっぱり嬉しいです。アントラーズが獲っていないタイトルで、自分自身も初めてだった。逆に、一真や幸輝のように1年目で獲れた選手もいる。これを次のタイトルへつなげていけるようにしたい。
【西 大伍】
よかった。皆さんのおかげです。(雰囲気は)すごかった。ハーフタイムに耳がキーンとなる感じ。サポーターの皆さん、おめでとうございます。思いを僕たちが受けて頑張りました。皆さんのおかげですし、皆さんが獲ったものだと思います。
【遠藤 康】
ACLだけじゃなくJリーグも含めて、全員が常に頑張ってくれていた。ベンチに入れなかったメンバーもチームのために頑張ってくれたからタイトルを獲れた。試合に出るメンバーだけでは獲れないということを再確認できたと思う。チームスタッフのみんな、サポーターも含めてみんなで戦ったおかげ。
【町田 浩樹】
アカデミーからずっとアントラーズにいるけど、ACLは獲っていないタイトルだったのでやっぱり嬉しい。次はピッチ上で成し遂げたいと思う。
【安部 裕葵】
今日は試合が始まる前にレオが「例え、相手のサポーターが何人いようとピッチに入ってくるわけではない。ピッチ上は22人だ。恐れることはない」と話していた。そういう声掛けもあって、恐れることなく10万人を相手に戦えたと思う。落ち着くというよりは、リスクを負わないサッカーをすることを意識していた。とにかく失点をせずに我慢し続けることを考えていた。我慢は得意だし、集中力が続くことも強みだと思っている。アントラーズらしい戦い方だったと思う。
【安西 幸輝】
このクラブに来て本当によかった。この大会では両サイドバックも両サイドハーフもやった。決勝は先発できなかったのは残念だったけど、チームに貢献できて本当によかった。
【チョン スンヒョン】
アントラーズの歴史を新たに作ったことを光栄に思っている。失点しないことを意識してプレーした。みんなの力を合わせて戦ったことがいい結果につながったと思う。耳が痛くなるほどの音の中でも試合はすごくいい経験になったし、それによって選手として成長できると思う。たくさんのサポーター、優秀なスタッフ、選手に囲まれてプレーすることは成長につながると思っている。今回の優勝はすごく大きなものだと思う。
【犬飼 智也】
本当に嬉しい。このチームの一員になれて本当によかった。信頼していたし、必ず勝てると思っていた。自分はいつ出てもいいように準備していた。
【小笠原 満男】
頑張った人たちを称えてあげて。俺はいいよ。ジーコが来ていろいろなことを変えて。このチームを作ったジーコが来て、「勝つというのはこういうこと」だと。こんなに短期間で変えてくれて。あの人の力だよ。
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