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[8.10 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]
今季はJ2リーグ所属の柏レイソルでわずか途中出場1試合。ベンチ入りも5試合しかなかったDF小泉慶がアジア王者である鹿島アントラーズに移り、さっそくスターティングイレブンに名を連ねた。
新天地でのデビュー戦に向け、24歳のモチベーションは明白だった。「まず一番に、ずっとレイソルでベンチ外だった自分を鹿島の人が拾ってくれて、その人たちを裏切りたくないというか、なんでアイツを獲ったんだと言われないようにという思い」。客観的に見れば“個人昇格”。しかし、くすぶる思いは抱え続けてきた。
本職は守備的MFだが、この日は過去の所属先でもプレーした右サイドバックを担当。「まずは1対1で負けないことが大事だし、負けなければどこかでチャンスはあると思っていた」。持ち味の対人能力をいかんなく発揮し、横浜FMの長所であるウイングをしっかり潰す場面も。結果、今季初のフル出場で2-1での勝利に貢献した。
自らの意地を示す意味でも、上位を争う相手という意味でも、大きな白星。「アントラーズのデビュー戦だったのでホームだし、ここで勝つと負けるではこの先違うと思っていた。自分でもすごく大事な一戦と分かっていたので、もっともっとやらないといけない部分もあると思うけど、勝てたのが一番」とホッとした様子で話した。
この日は今夏から加入したFW上田綺世が初ゴールを決め、MF相馬勇紀もデビュー戦を迎え、主力の抜けた鹿島において良いニュースとなった。「僕も綺世も相馬もそうですけど、新しい人が入って勝利に貢献するのはチームにとってもプラス」。そう前向きに語った小泉は「ここから挽回していきたい」と与えられた半年間に全てを捧げる覚悟だ。
(取材・文 竹内達也)
◆J2柏ではベンチ外…小泉慶が鹿島で再出発「拾ってくれた人たちを裏切りたくない」(ゲキサカ)