日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年2月27日木曜日

◆上田綺世について知っておくべき9のこと|プレースタイルや経歴、スパイク、私生活について紹介(オリンピックチャンネル)



上田綺世 Ayase.Ueda


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明治安田生命J1リーグ・鹿島アントラーズ所属の上田綺世は、U-23日本代表のエースとしてTokyo2020(東京五輪)での活躍が期待されている。ここでは、東京オリンピック世代のエース・上田綺世のプレースタイルや経歴、私生活について紹介していく。

①:鹿島アントラーズの下部組織出身も、ユース昇格できず

上田は1998年8月28日生まれで、茨城県水戸市出身。中学時代は鹿島アントラーズの下部組織、鹿島アントラーズノルテに在籍していた。中学時代からトップチームへの昇格を目指していたが、当時は体が小さかったことからユースに昇格できなかった。鹿島学園高校に進学し、高校のサッカー部に在籍。卒業後は法政大学に進学した。

②:法政大学ではエースとして優勝に貢献、2年生時に鹿島内定

2017年に法政大学に進学し、サッカー部に入部。上田は1年生時から出場機会を得ると、関東大学サッカーリーグ戦・新人王に輝いた。2年生の時には、エースとしてチームの同リーグ優勝に貢献、自身もベストイレブンに選出されるなど活躍を見せた。当時2年生ながらJリーグ各クラブが争奪戦を繰り広げ、最終的に中学時代に過ごした鹿島アントラーズに2021年シーズンからの加入が内定した。

③:予定を前倒し、古巣・鹿島アントラーズに加入

2019年7月23日に、上田の法政大学サッカー部退部と、鹿島アントラーズ加入が発表された。背番号は36。当初の発表では大学卒業後の2021年シーズンからの入団だったが、チーム事情(2019年夏にFW鈴木優磨がシント・トロイデン移籍)と、本人のステップアップへの強い気持ちもあり、予定を前倒しての加入となった。

7月31日、第16節延期分の浦和レッズ戦で途中出場し、プロデビューを果たした。8月10日の第22節の横浜F・マリノス戦では、決勝点となるプロ入り初ゴールをマークした。2019年はJ1リーグ13試合出場で4ゴールを記録している。

④:ワンタッチで相手ゴールを陥れるストライカー

上田の持ち味はゴール前で特に発揮される。得点感覚に優れ、細かなポジション取りから相手DFの死角に入り込み、プルアウェイの動きからパスを引き出すプレーが武器だ。上田はシュートの技術も高いが、そこに至るまでのプレーが優れているといえるだろう。DFの背後に抜け出してのシュートやヘディング、味方からのパスをワンタッチで合わせるなど、さまざまなパターンでゴールを決める。

得点に対する強い気持ちも持っており、「チームが勝つことが軸にあるが、自分のポジションや特徴では、得点を奪うことが最も必要とされており、それを全うするのが義務」だと上田は語っている。

また、身長182センチの高さを活かしたプレーも得意だ。前線のターゲットマンとしての役割や、ポストプレーからのチャンスメイクもこなす。

⑤:世代別代表のエースに

法政大学在籍時から上田は東京オリンピック世代のエースとして期待され、世代別代表に選出され続けてきた。2017年12月に行われた「M-150杯」で、初めてU-20日本代表に選出されると、トゥーロン国際大会(2018年)、アジア競技大会(2018年)U-23アジア選手権(2020年)などに出場している。

2019年には、コパ・アメリカに臨む日本代表に初選出された。大学生がA代表選手に選ばれるのは、2010年に永井謙佑と山村和也が選出されて以来9年半ぶりだった。6月18日、コパ・アメリカ初戦のチリ戦でスタメン出場し代表デビューを果たすと、大会では3試合に出場。多くのチャンスシーンに絡んだものの、シュート精度を欠き無得点に終わった。




⑥:レジェンドのチャントを受け継ぐ

上田の個人チャント(応援歌)は、かつて鹿島アントラーズでストライカーとして活躍した長谷川祥之のものが受け継がれている。長谷川はクラブの歴代最多得点記録(通算89得点)を持っているレジェンド。上田がサポーターから次代のエースとして期待されていることがうかがえる。

なお、長谷川は現役引退後に指導者の道へ進み、鹿島の下部組織のコーチに就任した。その時に、鹿島の下部組織に所属していた上田と関わりがある。上田は長谷川のチャントを受け継いだことについて、「指導者としてお世話になった長谷川さんのチャントを重ねてもらえてうれしい」と話している。

⑦:現在はナイキのスパイクを使用

上田は高校時代から長らくミズノのスパイク「モレリア2」を愛用していた。大学時代やプロ入り後も「モレリア2」を使用していたが、2019年9月頃からナイキのスパイクを着用している。9月28日のJ1第27節、コンサドーレ札幌戦でナイキの「ティエンポレジェンド7」を履いて出場。10月6日のJ1第28節、セレッソ大阪戦からは最新モデル「ティエンポレジェンド8」を着用した。

ナイキの「ティエンポ」とミズノの「モレリア2」はともに、カンガルーレザー(天然皮革)のアッパーを採用している。カンガルーレザーはフィット性に優れたスパイクで、上田にとってはスパイクを選ぶ条件になっていると言えそうだ。また、上田はノーマルタンではなく、ショートタンを好んでいる。「タン」とは、足の甲部分から足首にかけてついている皮のこと。ショートタンはこの皮が短く、足首の可動がスムーズになる。上田のスパイクはこのショートタンの特注仕様となっている。

⑧:父の影響でストライカーを目指す

上田の父・晃さんは社会人チームに所属しサッカーをしていた。父がハットトリックを達成する姿を見て、「かっこいい」と感じ自分も得点を取るストライカーになりたいと思ったという。

⑨:趣味は映画鑑賞、「WANIMA」のファン

大学在籍時のプロフィールなどで、映画鑑賞が趣味だと明かしている。また、ロックバンド「WANIMA」のファンで、好きな曲は「シグナル」と「花火」だという。


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