
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年2月21日金曜日
◆変化の渦中にある鹿島。新スタイルは完成を見るか【J1クラブ展望/鹿島】(サッカーキング)

「我慢の1年」を過ごすつもりなどない。大きく生まれ変わった新生アントラーズは、チームの伝統をかなぐり捨てることなく、伝統に巧みな現代的戦術を上塗りし、リーグタイトル奪還を目指す。
チームを2年半率いた大岩剛監督に代わり、ブラジルからザーゴ新監督を招いた。選手・指導者として欧州でキャリアを積み、それをブラジルに持ち込むことで成功を収めた新指揮官は、「ボールを握りながらゲームをコントロールする。主導権を握って自分たちのタイミングで攻撃する」と明言する。昨季まではどちらかと言えば堅守速攻のスタイルで戦っていたが、今季からはポゼッションサッカーでタイトルを目指すことになる。
今オフは積極補強に成功し、10人が加入した。メンバーが入れ替わる中、戦術も大きく変わる。これまではある程度自由が与えられていた選手の動きに、「ザーゴ式」のポジション取りマニュアルが与えられる。攻撃時はビルドアップの経路が、守備時はプレッシングの経路が整備され、ボールポゼッションを高めながら攻撃のチャンスをうかがう形だ。1月1日まで昨季の公式戦を行っていた関係で、少ない準備期間でリーグ開幕に間に合わせることとなる。1日でも早く戦術を成熟させ、自分たちの「型」を作りたい。
だが現状は「産みの苦しみ」にぶち当たっている。1月28日のACLプレーオフ、メルボルン・ヴィクトリー戦、2月16日のJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ名古屋グランパス戦で2連敗を喫した。新戦術への期待感が高まっていたが、結果は180分で無得点。ザーゴ監督は新たに取り組むビルドアップについて「私の理想とはかけ離れている」と言い放った。戦術の範囲内での創造性という点で、選手たちに迷いが見られた。チーム戦術の落とし込みに重点を注いだ影響か、選手同士のコンビネーションにも向上の余地が多く見て取れた。
期待感よりも不安のほうが大きい状態での開幕となる。まだまだ時間がかかる印象はぬぐえないが、今季は夏場に東京オリンピック開催の影響でアウェー5連戦が組まれるため、序盤の7試合中5試合が勝ち点3マストのホーム開催となっている。手探りの状態で連携を高めながら勝ち点をしぶとく積み重ねることができれば、チームは上昇気流に乗っていくだろう。

【KEY PLAYER】MF 4 レオ・シルバ

ザーゴ・サッカーのカギを握るのはボランチのポジションだ。激しい寄せやボール奪取が最大のミッションだった昨季とは異なり、シンプルなパスでの展開や豪快なサイドチェンジ、ボールを運ぶ役割が求められる。指揮官の新戦術完成に向け、とりわけレオ・シルバにかかる期待は大きい。
来日8年目、4人のブラジル人の年長者は言う。「我々は助っ人という立場でこのチームにいる。鹿島のために何をしなければならないか、何が求められているのか。他のブラジル人には私からうるさいぐらいに伝えている。我々の状態が良くなればチームの状態も必ず上向く」
昨季よりもはっきりと縦関係となるボランチで、攻撃面を担うレオ・シルバのゴールへの推進力、ゴール前でのワンツーのセンスはチームの大きな武器となる。またセルジーニョが中国へ移籍したことで、チームの躍進には新ブラジル人FWエヴェラウド、MFファン・アラーノのフィットが欠かせない。ここまでの2試合ですっかり鳴りを潜めている2人の活躍には、その経験と語学力で彼らと日本人選手をつなぐことができるレオ・シルバの存在は必要不可欠だ。
圧倒的な実力を持ちながら、これまでのキャリアでリーグ優勝とは無縁。試合後のロッカールームで「俺は優勝したい。負けるのは悔しい」と日本語でチームに語りかけ、10万人の相手サポーターに包囲された2018年ACL決勝第2戦(イラン)のキックオフ前に「ピッチでは11人対11人だ。客席は気にするな」とチームを鼓舞した頼れるブラジリアンは「私は鹿島を優勝させるためにここにいるし、私自身も優勝というキャリアを手にするためにここにいる」と意気込む。ザーゴ・サッカーの心臓を担う背番号4が、チームの浮き沈みのカギを握るだろう。
文=岡島智哉
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