和泉が相変わらずチーム内でただ一人、全試合出場を続けている。疲れ知らず、というわけではないだろう。プロフェッショナルとしての取り組みが、強い身体を支え、監督の信頼を勝ち取っている。
「食事だったり睡眠だったりという部分はしっかりとれるように心がけていますし、あとは交代浴だったり、チームでも疲れをためないような部分で取り組んでいるので、そういう部分はつながっているのかなというふうには感じますね」
前節は10試合ぶりのゴールが決勝点となったが、ここまで奪った得点はわずかに3点。つくったチャンスを考えるともっと決めていていいはずだ。
「点を取って勝てれば一番ベストですし、自分としてもそこは狙い続ける部分ですけれど、ただしっかりチームが勝つことが一番なので、そのためにしっかり、やるべきことをやって、その中で自分が得点だったり、アシストだったりという部分で、チームを勝たせられれば一番ベストかなと思います」
2試合連続得点に期待がかかるが、これまでのキャリアで最も得点を決めたのは昨シーズンの名古屋での6得点である。アタッカーとしては少しさびしい数字かもしれない。
「全試合に出場することはできていますけれど、その中で自分の中でも調子のいいときだったり、悪いというか、あまりコンディションが良くない中でもしっかり使ってくれている監督だったりスタッフにはすごく感謝している。その中で自分ができることだったり、チームを勝たせることもそうですけれど、自分を出してくれている監督だったり、スタッフのためにも戦うという気持ちは常に持っています」
今節の対戦相手は開幕戦で完敗した広島。開始早々、ファン アラーノのシュートが右ポストを叩いたリフレクションに合わせながら、自らのシュートも左ポストに当たり、さらにその跳ね返りもゴールに収めることができなかった。
「しっかりその借りを返せるように、頑張りたいなと思います」
和泉竜司のゴールに期待である。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第24節
10月24日(土)14:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島
◆【鹿島 vs 広島】唯一全試合出場を続けるアタッカー・和泉竜司(J's GOAL)