東京オリンピック(五輪)男子サッカー日本代表FW上田綺世(22=鹿島アントラーズ)が、1次リーグの南アフリカとの初戦を翌日に控えた21日、オンライン取材に応じ、試合に出場する準備が整っていることを明言した。
6月下旬に足の付け根付近の肉離れで本大会に間に合うか微妙な状況だったが、17日のスペインとの強化試合に途中出場し復帰をアピール。上田は「コンディションはまだまだ上げていかないと行けないが、プレーはできますというだけ」とキッパリ。先発でもいけるかと問われると「もちろん、それを断る理由はないです」とし「与えられた出場時間で、貪欲にゴールを狙っていけたら」と話した。
スペイン戦ではMF三好のスルーパスに抜け出し、相手GKと1対1になった好機もあったが仕留めきれず。「自分なりに若干、動きだしのキレ、質の部分で、僕の感覚は自分の中でおこし切れてないのは感じた」と振り返る。だが、練習や試合を重ねることで感覚が研ぎ澄まされていくことを挙げた上で「ゲームでも話したりしながら、自分なりにも味方の特長、くせをしっかり見て動くことが出来ている。試合の中で、そういうタイミングを逃さないように準備をしてきたい」と、初戦へ照準を合わせている。
東京五輪の位置づけに「僕自身海外に行きたいと思っている。自分の価値、パフォーマンスを見せる機会は多くないと思う。五輪はすごくチャンスになる。僕の中では金メダルのチームの目標が前提にあってそこに向かうと同時に活躍できればキャリアも開けてくる」と金メダルとステップアップを掲げた。
〇…日本と対戦する南アフリカは都内で練習を行った。冒頭の約15分間が公開され、ボール回しや5対5のミニゲームなどを行って体を動かした。この日も、コロナ陽性となった2人をのぞく17人の選手が姿を見せた。試合当日22日の6時間前以内に検査を行い、登録の最低人数である13人が陰性となれば試合が成立する。
◆上田綺世、金メダルとステップアップ照準「活躍できればキャリア開ける」(ニッカン)