7月4日、静岡ブルーレヴズ(旧ヤマハ発動機ジュビロ)がオンラインでトークライブを開催し、五郎丸歩氏が同クラブのクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)に就任することを発表した。
トークライブには、司会にラグビージャーナリストの村上晃一氏を迎え、五郎丸氏、山谷拓志社長、そして同クラブの事務所がある磐田市の草地博昭市長も参加した。
プロスポーツクラブにはファンやスポンサーだけでなく、行政や地域、リーグとさまざまなステークホルダーが存在する。その関係(リレーション)づくりを五郎丸氏が担う。ライブの冒頭でも「最近はいろんなところを回って頭を下げています」と笑顔を見せた。
CROは2015年にJリーグの鹿島アントラーズが中田浩二氏に付けた役職名。山谷社長はアントラーズの関係者から許可をもらい、今回の就任に至った。五郎丸氏も「一番しっくりくる。このチームに13年お世話になったので、しっかり恩返ししたい気持ちと、ラグビー界を盛り上げたいという気持ちの両方がひとつになったのがCRO」と話した。
ステークホルダーとの関係づくりのほかにも、主にチケットの企画を担当するという。五郎丸氏は山谷社長から「新リーグのホストゲーム開幕戦を満員に」と指令を受けたことを明かした。山谷社長は「新リーグになって興行権がクラブに移るので、最初のホストゲームを満員にすることが一番の大きなインパクトになる。責任重大です」と発破をかける。
「今まではみなさんが満足できるようなサービスをまだまだ提供できていなかった。みなさんにまたスタジアムに来たいと思ってもらえるように、プロクラブになったことを証明したい」(五郎丸氏)
2016年に所属したTOP14のトゥーロンでの経験も活かす考え。「トゥーロンでは試合だけではなく、一日中楽しんで帰るファンの姿を見てきた。そんな世界観を見たい」。
すでに五郎丸氏は山谷社長にパワーポイントを使ってプレゼンをするなど、気合十分だ。
また同日、静岡ブルーレヴズはイタリアのスポーツブランド、マクロン社とオフィシャルサプライヤー契約を結んだと発表した。
選手やスタッフ、静岡ブルーレヴズラグビースクールの生徒はマクロン社の公式ユニフォーム、トレーニングウエアを着用する。トークイベントでは早速、五郎丸氏と山谷社長がマクロン社のウエアを着て、ライブに臨んでいた。
マクロン社はサッカーのセリエAのボローニャFC、SSラツィオをはじめとした、欧米を中心に80以上のプロクラブのオフィシャルサプライヤーを務める。ラグビーではイタリア代表やスコットランド代表、ウエールズ代表がマクロン社のジャージーを着用。松島幸太朗が所属するクレルモン・オーヴェルニュも同社のジャージーだ。
◆五郎丸氏は静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ・オフィサーに就任。ファンや地域、スポンサーをつなぐ。(RUGBY REPUBLiC)