日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2021年7月11日日曜日

◆【柏vs鹿島プレビュー】負のスパイラルから抜け出せない柏…右肩上がりの鹿島は久しぶりの連勝なるか(サッカーキング)







■柏レイソル 狂った歯車はいまだかみ合わず。新たなリーダーの登場が待たれる


【プラス材料】
 水曜日に行われた天皇杯3回戦の京都サンガF.C.戦で、大ケガから復帰したばかりのMF戸嶋祥郎が復帰4試合目にして加入後初得点を決めた。柏レイソルの得点力不足の原因のひとつとして、攻撃時にゴール前に入っていく人数が足りないことが課題に挙げられるとあって、2列目から飛び出せる戸嶋の復調はプラス材料だ。

 結果が出ない苦しい状況でも、FW瀬川祐輔は攻守両面で献身的に走り、MF三原雅俊も戦う姿勢を前面に出してチームを引っ張っている。さらに、プロ2年目の若いFW細谷真大も途中出場で起用された際には、常にポストプレーと背後への抜け出しを使い分け、停滞する攻撃のリズムを変えようとする意志が伝わってくる。

 戦う意識を持つ彼らを中心に、今の流れを変えたい。

【マイナス材料】
 前節の横浜F・マリノス戦は相手が退場者を出して数的優位を得ながらも1-2で敗れ、水曜日の天皇杯の京都戦は試合終了間際の失点で逆転負けを喫した。第20節の湘南ベルマーレ戦の劇的な逆転勝利は、悪い流れを断ち切るまでには至らなかったようだ。

 まだチームとしてかみ合わないシーンが多く、攻撃もFWペドロ・ハウルやFWクリスティアーノの個の力に頼るばかりの単調な攻撃が続いて攻め手に欠ける。攻撃にアクセントを与えられるFW神谷優太は、横浜FM戦での負傷で今節の出場は微妙だ。さらに守備面では運動量が少なく、相手のボールホルダーをつかみきれない場面が目立つ。

 リーダーシップを取れるMF大谷秀和やDF染谷悠太が負傷欠場中ということもあり、試合中はコーチングを含めて周囲を鼓舞する声も少ない。

文:鈴木潤



■鹿島アントラーズ 五輪の影響で攻守の柱が離脱。代役の選手は穴を埋められるか





プラス材料】
 前節の北海道コンサドーレ札幌戦と天皇杯3回戦の栃木SC戦で複数得点を挙げて快勝。チームとして自信を持ってアウェイでの柏レイソル戦に臨むことができる。

 特にFWエヴェラウドの復調が大きい。今季はコンディション不良などで出遅れていたが、札幌戦で今季リーグ戦初得点をマークすると、栃木戦でも2ゴールと連続得点中。太めだった体の線が引き締まり、得点以外でのプレーでも調子を取り戻している印象だ。また、栃木戦ではMFアルトゥール・カイキにも加入後初得点が生まれた。今後は気温が上がる中での試合が見込まれるだけに、前線の助っ人が臨戦態勢を整えられたことは大きなプラス材料と言える。

 攻撃をつなぐMF和泉竜司の状態向上も感じ取れる今、アウェイゲームとはいえ、勝ち点3を奪えるだけのチーム状況にある。

【マイナス材料】
 東京五輪に出場するU-24日本代表の合宿に参加しているFW上田綺世とDF町田浩樹の2人が試合に出場できない。上田の不在はエヴェラウドら右肩上がりの攻撃陣でカバーできそうだが、センターバックの町田の代役を他の選手が務めあげられるかは不透明だ。代役候補は大卒ルーキーのDF林尚輝か、高卒3年目のDF関川郁万の2人。ともに高い能力を持っているものの、経験や試合感覚がものを言うポジションだけに不安は残る。

 天皇杯の栃木戦は終盤の10分間で3得点を挙げて快勝したが、先制点を奪うまでには我慢の時間が存在していた。ゴールを仕留めるまでに、後ろが耐えられるか。

 柏戦で町田の代役を務めるセンターバックは、勝敗を決めるひとつの要素になるだろう。

文:totoONE編集部




◆【柏vs鹿島プレビュー】負のスパイラルから抜け出せない柏…右肩上がりの鹿島は久しぶりの連勝なるか(サッカーキング)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事