
日刊鹿島アントラーズニュース
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2023年2月27日月曜日
◆鹿島アントラーズに明るい変化の兆し。まさかの逆転負けもポジティブに捉えることができるわけ(Sportiva)

新たなシーズンが幕を開け、鹿島アントラーズがポジティブな変化を見せている。
J1第2節、川崎フロンターレをホームに迎えた鹿島は、前半5分に先制しながら試合終盤に逆転を許し、1-2と敗れた。
「そんなに甘いものじゃなかったということ」
鹿島を率いる岩政大樹監督がそう振り返ったように、鹿島は手中にしかけた勝利を取りこぼしたばかりか、開幕戦に続く連勝も逃す結果となった。
古巣相手に先制ゴールを決め、喜びを爆発させたFW知念慶が「悔しい。それだけ」と、うつむき加減でつぶやく様子は、受けたショックの大きさを物語っていた。
しかしながら、岩政監督が「概ねゲームはコントロールできた」と話していたように、試合を通じて主導権を握っていたのは、鹿島のほうだったと言っていい。
試合開始5分で先制点を奪うという展開の利はあったにしても、川崎に決定機を作らせることなく試合を進め、特に後半は「守りだけでなく、攻めに持っていくことができていた」と岩政監督。前半こそ、守備に追われた印象は強かったものの、後半に入ると効果的なカウンターを繰り出し、川崎ゴールを脅かすこともできていた。
特に目を引いたのは、中盤中央に相手ボールを誘い込む、組織的な守備である。
4-3-3をベースとする鹿島は、センターフォワードの鈴木優磨が高い位置からボール保持者にアプローチするのに合わせ、右ウイングの藤井智也、左ウイングの知念が外へのパスコースを消しながら絞ってくることで、川崎の攻撃ルートを制限。中央から縦に入ってくるボールを奪い取るケースを増やした。
人数をかけた中盤で狙いどおりにボールを奪うことができれば、必然、狙いどおりのカウンター攻撃にもつながりやすい。
前半37分、相手センターバックからの縦パスをMFディエゴ・ピトゥカが難なくカットし、すぐさまDFラインの背後へ送った1本のパスで藤井が抜け出したシーンなどは、まさに鹿島が目論んでいたカウンターだったに違いない。
昨季途中、岩政監督が就任して以降、なかなか結果が得られずに苦しんだ時期もあった鹿島だが、今季開幕前のキャンプを経て、戦術の浸透が進んでいることを印象づける試合だったことは確かだ。
それと同時に、新戦力がいち早くチームに適応していることもまた、今季の鹿島に見るポジティブな材料のひとつだろう。
この試合、鹿島の先発メンバーには、知念、藤井の他、MF佐野海舟、DF植田直通と、今季移籍加入の選手が4人も名を連ねていた。一般論で言えば、決して少なくはない数である。
にもかかわらず、前述したように戦術の浸透度は上々。各選手がチームとしての戦い方に無理なく収まり、しかも、それぞれの特長を発揮することができていた。
攻撃の中心を担う鈴木は、「知念の存在はデカい」と話し、「ひとりでキープできるし、(相手チームにとっての)危険が散らばるほど、自分は目の前の相手に集中できる」と、頼もしい相棒を讃える。
今季が初のJ1挑戦となる佐野にしても、アンカーとして高いボール奪取能力を披露。後半には奪ったボールを自ら敵陣まで持ち運び、カウンターにつなげるプレーも披露した。
だがその一方で、鈴木が「甘くないなと感じた。(川崎は)さすがは近年のJリーグを引っ張っていたクラブだと、最後の最後に感じた」とも話しているように、鹿島が土壇場で川崎の底力に屈した試合は、岩政監督曰く、「もったいない試合」でもあった。
41歳の指揮官が続ける。
「相手が(退場者が出て)10人になって、自分たちが前に出なければいけないのに、彼らのほうが出てきた。そこは反省しないといけない。1失点目をしたところと、2失点目までの時間。そこでの戦い方、姿勢は問われないといけない」
鈴木もまた、もったいない敗戦に「ミスして学ぶことはあるが、それを次にどう生かすか。(気持ちの)切り替えだけを強調するのは好きじゃない。ミスを重く受け止めてやらないといけない」と、厳しい言葉を口にする。
岩政監督が「油断やスキがあったのかはわからない。結果論でもあるので難しい」と評した敗戦は、今の鹿島に欠けているものを突きつけられた試合だったと言えるのかもしれない。
しかし、試合終了間際に2点を失うまさかの逆転負けを目の当たりにしてもなお、鹿島からポジティブな印象を受けたことは間違いない。だからこそ、岩政監督が口にした、こんな言葉も腑に落ちる。
「シーズンは紆余曲折があって進むもの。自分たちは道の途中で、チームを作ってる段階にある」
歩む道のその先が楽しみになるだけの、変化の兆しは見えている。
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