5戦連続無失点勝利と波に乗る鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)が19日、FC東京戦(20日、カシマ)を前に取材に応じ、チームの戦い方を明確にした経緯を明かした。
鹿島は3月12日にアビスパ福岡に引き分けた後、4連敗。4月15日のホームでのヴィッセル神戸戦はホームワーストの5失点を喫し大敗した。その後の4月23日のアルビレックス新潟戦の前に、指揮官は選手に立ち位置など、新しい決まり事を提示し、戦い方と各選手の役割を明確化していた。
岩政監督は「コンセプトは変わっていない」とした上で「変わったのは、より、現時点で結果が出やすいもの、自分たちが特長としやすいものをより強調するやり方にした」と説明した。
現在の鹿島は、1つのコンセプトを元に選手が集まっているわけではなく、さまざまな特徴を持った選手が集まっているチーム。同じポジションの選手でも、特長が異なる。中長期をにらみ、バランスを見極めていたが連敗し「そうは言ってられない状況になった」という。指揮官は「今のメンバー、このやり方ならここを強調して整理しようと明確にした」。
新潟戦からは4-4-2のシステムにし、2トップにFW鈴木、垣田裕暉を起用。2列目には運動量の多いMF仲間と名古を置いた。鈴木の特長が最も際立つ「解」が見えたことで、攻守において強い鹿島が戻ってきた。指揮官は「1つ(の形)においてつくると、あぶれてしまう選手が出てくる。そこはいったん、目をつぶろうというところは正直なところありました」と話した。
◆【鹿島】5戦連続完封勝ち岩政監督「自分たちの特長を強調する」快進撃の種明かし(ニッカン)
『(1つの形をつくると)あぶれてしまう選手が出てくる。そこは一旦、目を瞑ろうという所は正直な所ありました』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) May 19, 2023
勝ち始めてから出番が少なくなったのは昌子、荒木、松村、藤井…
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