日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年7月13日木曜日

◆合計26回のPK大激闘…前回王者・甲府が3回戦突破!! 鹿島“13人目”樋口雄太が無念の失敗(ゲキサカ)



樋口雄太



[7.12 天皇杯3回戦 鹿島 1-1(PK10-11) 甲府 JITス]

 第103回天皇杯は12日、3回戦を行い、前回王者のヴァンフォーレ甲府(J2)が鹿島アントラーズ(J1)を破って4回戦進出を決めた。互いに11人全員が蹴っても決着をつかず、13人目までもつれ込んだPK戦を11-10で制した。4回戦ではヴィッセル神戸(J1)と対戦する。

 昨年は準決勝で対戦し、甲府が1-0で勝利した因縁の一戦。鹿島はDF植田直通、DF安西幸輝、MF佐野海舟、MFディエゴ・ピトゥカ、FW垣田裕暉といった主力選手が多く先発に並んだ一方、甲府はDF関口正大のみ直近のJ2リーグ戦からの連続先発となった。

 前半は0-0で終わり、試合が動いたのは後半6分だった。甲府は敵陣右サイドで獲得したFKをMF小林岩魚が低い弾道でゴール前に送り込むと、安西の中途半端なクリアを拾ったDF野澤陸がボレー気味に右足一閃。鮮やかなシュートを突き刺し、先制に成功した。

 一方の鹿島も後半17分、右サイドを攻め上がったDF広瀬陸斗がゴール前にクロスを送ると、野澤との競り合いを制した垣田がヘディングでネットを揺らし、同点に追いついた。その後は甲府が次々に選手交代を行い、主力を入れて5バックにシステムを変えたことで、再び拮抗した展開になり、0-0のまま規定の90分間を終えた。

 延長戦は甲府が一方的に攻め込む場面が続き、FWピーター・ウタカやDF須貝英大が決定機を迎えるも、鹿島も植田ら守備陣が懸命に身体を張り、なかなかゴールは割らせない。ようやく鹿島も延長後半にペースを掴み、甲府の守備ブロックを崩そうと試みたが、そのまま120分を終えた。

 勝負の行方はPK戦へ。甲府のサポーターが陣取るエンドで行われる中、先攻の鹿島はピトゥカ、後攻の甲府は須貝がしっかり決め、ともに幸先の良いスタートを切る。ところが2人目は一転、鹿島のMF樋口雄太のキックをGK渋谷飛翔が止めると、甲府のFWジェトゥーリオのキックもGK沖悠哉が止め、両者失敗で均衡が保たれた。

 3人目は鹿島のMF土居聖真が左上に突き刺すと、甲府もMF長谷川元希が決めて同点のまま。4人目の鹿島DF関川郁万も左に決め、甲府のウタカも左に決めた。すると5人目、鹿島のMF仲間隼斗のキックは渋谷がまたもセーブ。ところが決めれば終わりの甲府もDFエドゥアルド・マンシャが沖に止められ、サドンデスにもつれ込んだ。

 鹿島6人目のDF安西幸輝は左に決めて成功し、甲府は野澤がチップキックで決めると、7人目以降も鹿島のMF松村優太、植田、DF昌子源、甲府MF品田愛斗、DF蓮川壮大、MF松本凪生がいずれも成功させ、10人目に入った。

 鹿島はGKの沖と鈴木が残っていた中、10人目のキッカーは沖。驚きのキック順となったが、長い助走から強烈なキックを左に突き刺す。甲府は小林のキックが沖が触れられるも、そのままゴールに吸い込まれた。鹿島の11人目は鈴木。ゴール正面に力強く蹴り込むと、甲府はGK渋谷のキックも成功した。

 決着がついたのは13人目。先攻の鹿島は1回目で止められていた樋口が枠を外すと、甲府はジェトゥーリオが冷静に決め、2年連続で鹿島を破った。





◆合計26回のPK大激闘…前回王者・甲府が3回戦突破!! 鹿島“13人目”樋口雄太が無念の失敗(ゲキサカ)


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