現在リーグ2位の神戸が、悲願の初優勝に向け緊急補強に乗り出していることが27日、分かった。新潟、鹿島、名古屋に所属したブラジル出身MFレオシルバ(37)がチームの練習に参加しており、コンディションに問題がなければ正式加入する可能性が出てきた。
神戸は主力MFの斉藤未月(24)が19日の柏戦で左膝を負傷。全治約1年の大けがを負い、クラブ幹部が「今は非常事態」と話すなどボランチの補強は急務だった。レオシルバは2013年に来日して以降、10年間日本で暮らし、昨年限りで名古屋を退団。今年は母国ブラジルのモト・クラブでプレーしていた。豊富な運動量を武器に攻守への貢献度が高いMFで、新潟時代の14年にはJリーグのベストイレブンにも選出された実力を持つ。12月に38歳を迎える大ベテランではあるが、Jのサッカーを熟知していることは強みだ。
リーグの移籍期間はすでに終了しているが、無所属など例外とされる選手は9月8日までの追加登録が可能となる。同幹部は「(レオシルバは)数か月のブランクはあるが、人間性も含めて特長をよく分かっている選手。(獲得するか)できるだけ早く判断したい」とした。
◆レオシルバ(Leo Silva)1985年12月24日、ブラジル・マラニョン州生まれ。37歳。クルゼイロ、ポルトゲーザなど複数の国内クラブを経て13年に新潟に加入。17年に鹿島、22年に名古屋へ完全移籍。14年にJリーグのベストイレブン、16、18、19年に優秀選手賞を受賞。J1通算290試合25得点、リーグ杯通算42試合2得点。181センチ、76キロ。既婚。
◆J1神戸、MFレオシルバ緊急獲得も すでに練習参加「できるだけ早く判断」(報知)