前半で試合を決められなかったツケが後半に
[北中米W杯アジア2次予選]日本 1-0 北朝鮮/3月21日/国立競技場
日本代表は3月21日、北中米ワールドカップ・アジア2次予選で北朝鮮代表と国立競技場で対戦した。
日本は開始2分にいきなり先制に成功する。左サイドからのクロスにファーサイドで反応した堂安律がヘッドで折り返し、南野拓実がシュート。こぼれ球を再び堂安が拾って、ダイレクトでマイナスのクロスを供給すると、これに田中碧が右足で合わせて、ゴール右にコントロールシュートを突き刺した。
後半には押し込まれる時間が続いたものの、GK鈴木彩艶が好セーブを見せるなど、粘り強い守備で北朝鮮にゴールを許さず。1-0で勝利し、3連勝でグループ首位を堅持した。
▼日本代表のチーム採点「6」
不本意な8強敗退に終わったアジアカップ以来の試合では、コンディションを考慮してか主力の遠藤航や久保建英をベンチに置き、その遠藤のポジションには田中を起用した。
開始2分にその田中のシュートで先制し、その後も一方的に押し込み、序盤は“嫌らしさ”のなかった北朝鮮を相手に、ワンサイドゲームになるかと思われるほどの内容だった。
ただ、43分の堂安の決定機逸など前半のうちに試合を決められなかったツケが後半に回ってきた。ハーフタイムに喝を入れられたのか、後半は目の色を変えてアグレッシブに来た北朝鮮に押し込まれてピンチも招いた。
だが、58分に遠藤を投入し、その後の3枚替えで5バック気味にして何とか逃げ切ったのは、アジアカップとの大きな違いだ。
最高点は決勝弾以外にも躍動した田中の7点で、マン・オブ・ザ・マッチに選出。予想以上の苦戦を強いられた点も考慮し、及第点を上回る6.5点は伊藤洋輝、前田大然、堂安のみに留めた。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
DF:町田浩樹|採点6/空中戦で強さを発揮し、前に出る守備やカバーリングも好印象だ。
FW:上田綺世(81分OUT)|採点5.5/敵のDFを背負ってボールをよく収めたが、チャンスでシュートに持ち込めない場面も。本人も満足はしていないだろう。
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