鹿島のFW鈴木優磨(27)が10日、得点力不足にあえぐチームの現状を語った。前節FC東京戦は2戦連続の無得点で敗れ、今季初の連敗。「我慢の時期かなと思う」と切り出したエースは、「(ボールを)運べてはいるし良くなっている部分はあるけど、最終的なところで相手に危険を与えているかと言ったら、まだそこまでのチームではない」と課題を指摘した。3日の福岡戦、FC東京戦のシュート数は相手とほぼ互角で、ペースを握った時間帯もあるが、決定機らしい場面はつくり出せていない。「自分たちがきれいにやろうとするのはいいかもしれないけど、もう少し大胆さがあってもいいかな」と打開策を挙げた。
自身も試行錯誤を繰り返している。ここまで7試合で2得点。直近2戦はシュートゼロに終わるなど波に乗り切れていない。「今は監督が求めることと自分の(やりたいことの)中間の部分を探している最中。どこまでが許容されるのか、自分の中で毎試合少しずつ変えている部分はある」と明かした。「FWが点を取れるときは、パターンが何個かできてくるというのが自分の中にある。それが今年はまだつかめていない。早く自分の中で見つけないといけない」。自己最多14ゴールを挙げた昨季は、4月中旬以降に量産態勢に入った。
ベルギー1部シントトロイデン時代は、リーグ下位に苦しむチームで17得点をマークしたシーズンもある。「点を取れる方法は絶対にある」と経験から言い切れるからこそ、「監督が言うことは間違っていないので、そこにアレンジを加えながらやっていかないと、点を取れるサイクルに入っていかない」と危機感を口にした。
連敗ストップが懸かる次戦13日は、3試合ぶりのホームで京都を迎え撃つ。「ホームなので必ず勝ちたい。全員がいい準備をできていると思うので、2連敗という結果を早く取り戻すためには勝たないと。内容はもちろん大事になるけど、とりあえず一つ勝たないと意味がない」。勝ち点を積みながら、好転のきっかけを見出す。
◆得点力不足の鹿島 FW鈴木優磨が明かす試行錯誤「パターンはできてくる。早く自分の中で見つけないと」(スポニチ)