日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年8月4日日曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第19節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50334

J1 第19節 大宮アルディージャ戦 マッチレビュー

リーグ100試合出場の遠藤が決勝点!ホーム700ゴール目の節目の一発で4戦ぶり勝利!

3試合勝ちなしだった鹿島は、J1第19節で大宮をホームに迎えて対戦した。終始試合を支配した結果、後半開始直後に遠藤の挙げたゴールで、1-0と完封勝利を収めて4試合ぶりの白星を手にした。

鹿島は3試合白星なし、対する大宮もシーズン序盤で見せた快進撃も止まって3連敗中。ともに是が非でも勝利が欲しい一戦で、鹿島は前野と遠藤をスタメン復帰させて、中村と土居をリーグ初先発させた。

若いメンバーを送り出した鹿島は序盤からボールを支配するが、シュートまで持ち込めない展開が続いた。それでも、4-2-3-1の1トップに入った大迫が出色の出来を見せた。正確なポストプレーでチームにリズムをもたらすと、29分にはビッグチャンスを作り出す。右サイドの遠藤からパスを受けると、一気にドリブルで突進。ゴール目前で土居に横パスを通す。ところが、絶好機を迎えた土居のシュートが枠を外れてしまい、先制点とはならなかった。

攻め込みながら得点できずに前半を折り返した鹿島だが、後半も開始からペースを握る。47分に土居が鋭いミドルシュートで大宮ゴールを脅かすと、直後の50分に待望の先制点を手にした。波状攻撃を仕掛け、大宮ゴール前でパスを回し続けると、ペナルティエリア手前の小笠原が右サイドでフリーだった遠藤にダイレクトパス。ボールを受けた遠藤はワントラップから左足でミドルシュートを放つ。ボールは美しい弧を描きながら、ゴールネットに吸い込まれた。

リーグ戦100試合出場の節目だった遠藤の見事な一発でリードを奪うと、守備でも大宮に決定機を作らせない。終盤にはロングボールを放り込まれるパワープレーを展開されたが、GK曽ヶ端を中心に大宮攻撃陣をシャットアウト。1点差だったがスコア以上の完勝でリーグ再開後の初勝利を挙げた。

遠藤の得点はJリーグ初となるホーム700ゴール目と、チームにとっても区切りの一発だった。久しぶりの白星とともに、内容が充実していたことも好材料。7日にはスルガ銀行チャンピオンシップ 2013でブラジルの強豪であるサンパウロと対戦するが、史上初の大会連覇を狙う上でも、リーグ戦での優勝争いの上でも大きな一勝になったと言える。





【この試合のトピックス】
・遠藤がこの試合で、J1通算100試合出場達成。しかもクラブJ1通算ホーム700得点目を決める。
・遠藤がLIXIL賞、小笠原がザ・プレミアムモルツ賞、前野がPEPSI NEX賞を受賞。
・土居、中村が今季リーグ戦初先発。
・豊川、赤崎が初のベンチ入り。また赤崎は初出場。
・この日の午前、鹿島ジュニアが第37回全日本少年サッカー大会で名古屋U12を2-0と破り、初優勝を飾る。試合前に優勝報告会が行われ、サポーターの大歓声を受けた。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・ボールと気持ちを落ち着けて、根気よく自分たちのサッカーを続けよう。
・セカンドボールに対する予測と反応をしっかり!そこに甘さがあると勝負には勝てない。
・リスクマネージメントを徹底しながら勢いではなく、創造力を発揮してゴールを生み出せ!

大宮アルディージャ:ベルデニック
・ボールを動かすスピードをもっと早く。
・攻撃はサイドチェンジして。サイドに起点を作ること。
・相手の背後へのランニングにしっかりついていくこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・2位との対戦ということで、非常に厳しいタフな対戦になるだろうということは予想していた。実際にそうなったが、前半の入りが非常に良くてチャンスを何度か作ることができた。相手は後半より前半にアグレッシブさや積極性を見せたが、その中でも全員で機能的なものを発揮することを求めた。もう1つ選手に求めたのは、今日は綺麗に勝つサッカーよりも一番重要なのは勝つことで、それがどういう形であろうが成し遂げないといけない結果ということで選手たちを送り出した。全員がその同じ気持ちでやってくれたことが一番重要だった。悪い結果が続くとチームは不安定になったり自信をなくしたりするので、勝たなければいけないということで、結果を出せたことは非常に良かった。

・次節がアウェイということでその間に試合はあるし、簡単な試合になって欲しいが、残念ながらそうはいかない。Jリーグの競争力は非常に高く、非常に厳しい戦いになると思う。ただ、チームが一番必要なことは勝つことだったし、そういった自信を深めて自分たちの本来できるサッカーというものを披露していきたい。個が目立つのではなく、チームが機能的なところで目立たないといけない。そういう意味では今日は曽ヶ端から中村まで、全員がチームのためにプレーし続けたことが良かったと思う。

・監督として勝つことが一番必要だったし、そういった意味で今後は落ち着いて練習の意識も変わってくるだろう。若い選手が2選手ほど出たが、彼らなりによくやってくれたと思うし、将来的にチームを引っ張っていく。サポーターにも勝利が贈れて良かった。


大宮アルディージャ:ベルデニック
選手たちは今持っている力を最大限出し切り、戦ったところは本当によく頑張ってくれたと思う。残念ながらアウェイで勝利できなかったが、我々よりも相手の方が上回っていたと思う。鹿島の方が勝ちに値する試合だった。大迫にボールを受けさせた部分、起点を作らせた部分はあると思う。しかし、ゴール前の部分ではそれほど効果的なプレーをやらせなかったと思う。選手たちは最後の部分はケアしてくれた。もちろん大迫は能力のある選手で、危険なプレーをしていたところはあると思う。前節の広島戦では勝てなかったが、ボールを動かして崩してチャンスを作れた。ただ、今日は競り合いに負けたり、ボールを早く失ったりして、いいチャンスを作れなかった。2日前にアウェイで広島戦を戦った影響はあったとは思う。鹿島の方が選手を何人か代えてフレッシュだったと思う。しっかり次の試合に向けて休息と回復を図って準備したい。特に守備の部分のコンパクトさであったり、切り替えの速さだったり、ボールをしっかり動かして崩していく。そういうところをもう1度できるように準備したい。

選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
(得点シーンは)満男さんから良いパスが来た。トラップは少し流れてしまったけど腰が良く回った。みんなが頑張った結果。聖真も頑張っていた。無失点で勝てた事は大きい。チームとして連動していたと思う。

【大迫 勇也】
印象としてチームがしっくりきた感じがした。自分が前で起点になれば、相手は捕まえにくいし、やりずらいと思う。みんなが前を向いてプレー出来ていた。聖真へのパスは、ちょっとズレてしまった。もっと良いパスを出せれば良かった。自分でゴールを決められればいいが、それよりもチームの勝利が一番。今日の勝利が良い方向に行けば、自然と上が見えてくる。

【土居 聖真】
緊張したがピッチに入ってからは自由に出来たと思う。練習でやってきた事がためになった。(惜しくも外してしまったシーンでは)言い訳になってしまうが、サコさんから来たボールが手前でイレギュラーしてバウンドが変わった。でも決めなくてはいけない。

【前野 貴徳】
前半は急ぎ過ぎた。裏も取られたし、攻撃にもう少し参加できれば良かった。それが、心残り。ボールを失わない事を第一に考え、落ち着いて回そうと思っていた。複数失点が続いていたので無失点で終われて良かった。けが人が多い中で勝てた事も評価できると思う。

山村選手、小笠原選手、赤崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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