日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年8月8日木曜日

◆スルガ銀行チャンピオンシップ 2013(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50559

スルガ銀行チャンピオンシップ サンパウロFC戦 マッチレビュー

鹿島、2連覇達成!! 大迫のハットトリックでブラジルの名門サンパウロを破る!!

柴崎と大迫という次代を担う2人の活躍で、鹿島がブラジルの名門サンパウロを3-2と撃破し、見事スルガ銀行チャンピオンシップ2連覇を達成した。トニーニョ セレーゾ監督にとっては2度のトヨタカップを制覇し、一時代を築いた古巣との対戦だっただけに喜びもひとしわだったろう。

序盤は、試合後、トニーニョ セレーゾ監督が「10分は相手のペース」と言ったようにサンパウロの巧みなパスワークに戸惑う場面もあったが、徐々に小笠原、柴崎らがボールを奪い散らせるようになり、鹿島のペースとなっていく。

そして24分、西のパスを受けた柴崎が大きなドリブルから大迫へラストパス。これを大迫はトラップしてうまくシュートへ持ち込み、先制ゴールとした。さらに39分には遠藤のパスから左サイド、ジュニーニョが絶妙なクロスを上げると、大迫がダイレクトでサンパウロゴールへ叩き込み、スコアを2-0とする。

前半に2点リードした鹿島だったが、後半に入ると絶対に負けたくないサンパウロから猛烈な逆襲を食らう。先ずは58分、ガンソにドリブルから見事なミドルシュートを決められ1点差にされる。その後、61分に大迫がPKを得るも、蹴り直しを含めて2度決められず、追加点を奪えず。そして75分にはガンソのラストパスを受けたアロイージオに叩き込まれ、同点とされてしまった。

その後、防戦一方となった鹿島。しかし最後は柴崎、大迫の次代を担う2人が試合を決めた。試合終了間際のアディショナルタイム、野沢のパスから柴崎がダイレクトで強烈なミドルシュートを放つ。それが相手選手に当たり、最後は大迫が触ってゴール。大迫にとって自身初となるハットトリックで、鹿島はブラジルの名門サンパウロを3-2と破った。

連戦の中、サンパウロを破ってスルガ銀行チャンピオンシップ2連覇を達成し、試合後は誰もが笑顔だった。これでリーグでの連戦にとってもプラスになることは確かだろう。また柴崎、大迫らが活躍したことも今後に向けて明るい材料だ。



【この試合のトピックス】
・大迫がプロ入り後、公式戦初のハットトリック。
・観客数が、26,695人で昨年の20,021人を大きく上回る。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ


サンパウロFC:パウロ アウトゥオリ


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・非常に素晴らしい試合だった。サッカーを楽しむという観点では5点入ったわけだから、非常に楽しかったと思う。観客の皆さんもとても多かったし、鹿島のサポーターにとっては素晴らしい試合だった。
・試合の入りはサンパウロペース。しかし時間が経ってから小笠原や柴崎がパス交換できるようになって、サイドの西や前野も相手の動きが読めるようになった。そこから我々のペースだった。この試合は延長戦などはないので、リスクを背負わない戦いを選手たちに要求した。また大事だったのが、こちらも連戦であるということ。若手が多いサンパウロよりも年齢の高い選手が多い我々の方が厳しいのは、明らか。
・今日の試合に関しては、小笠原、柴崎に脱帽。あれだけの運動量とひらめきをこの試合で見せてくれた。遠藤やジュニーニョも運動量があり、がんばってくれた。守備が安定すれば、ボールも保持できるし展開できる。そうなれば自分たちのペースで試合が出来るし、前線では大迫が安定したプレーが出来た。
・土居に関しては、チームのためにプレーする気持ちが強い。試合を重ねていけば、もっと個が出せるだろうし、自信も深まるだろう。
・青木に関しては、少し疲労しているように感じた。なので最後は岩政を投入した。相手もどんどん前に放り込んで来たので、岩政を入れて空中戦に対応するようにした。
・私個人にしてみれば、非常に複雑な心境だった。サンパウロFCは私にとって数々の成功を重ねたクラブであって、愛情もある。しかしキックオフの笛が鳴った瞬間に切り替えることが出来たし、素晴らしい成果を得ることが出来たと思う。鹿島の若手選手にとっても非常に有益な経験だった。これがリーグ戦へプラスになればいいし、連勝していけば優勝にも近づく。それが今後の目標。非常に多くのお客様が来られ、いい雰囲気での試合だった。

サンパウロFC:パウロ アウトゥオリ
鹿島におめでとうと言いたい。試合としては、いい内容を観客の皆さんに提供できたと思う。前半はこちらがあまり良くなかったが、後半は縦へのパスが入るようになり、主導権も握れた。最後の失点は、不運。1週間で4試合を消化するという過酷な状況で選手たちが一時は同点まで追いついたのは称賛したい。最後に負けてしまったのは、やはり経験。若い選手が多かったのでこういう経験から色々と学んでいけると思う。(復調したガンソについて)彼は偉大な選手であることは間違いない。調子を取り戻しているのは疑いないし、ブラジルに帰ってもっと良くなることを信じている。鹿島は良い選手を常に輩出するクラブ。(3得点した)大迫もこのクラブを代表する選手となるだろう。


選手コメント

[試合後]

【大迫 勇也】
あれでハットトリックは恥ずかしい。PKをしっかり決めていれば、もっと楽な展開になったと思う。申し訳ないと思ったけど、切り替えてやるしかなかった。3点目はお腹に当って入った。もっと出来ると思うし、フルメンバーの相手とやりたかった。

【山村 和也】
個人個人の持つ力が上手いなと感じた。一人で打開する力があり、カバーに遅れたりする時があったが、前線の選手が3点取ってくれたので勝てた。相手はコンディションが良くなかったと思うが、後半は勢いを出して来られて2点を取られてしまった。このような時にプレーを切ったりカバーをしっかりすれば、抑えられると思う。

【前野 貴徳】
2-1の状態で突っ込む必要はなかった。甘いと思う。いい経験になった。国際試合で勝てた事は大きい。プロになって初のタイトルだが嬉しさの半面、悔しさもある。

【青木 剛】
前半はサンパウロがポゼッションで上回って、サイドチェンジで流れを作っていた。20分を過ぎてからは相手の戦いに慣れて自分たちのサッカーが出来るようになってきた。相手は球際でも強く、普段は取られないようなところでも取られた。後半は押し込まれて前に出ることが出来なかった。セカンドボールも拾われ、前がかりになっていたので厳しい戦いになってしまった。後半の展開を考えるとPK戦も頭をよぎった。

小笠原選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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