日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月10日土曜日

◆前代未聞!?1860ミュンヘンのW杯日本メンバー流出騒動(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140510/jpn14051005040002-n1.html



 前代未聞のハプニング? FW大迫勇也(23)が所属するドイツ2部リーグの1860ミュンヘンは8日、公式サイトで、ブラジルW杯に臨む日本代表の予備登録メンバー30人の一部を“発表”した。日本協会は12日にW杯メンバー23人、13日に同予備登録30人を発表予定。同クラブは記事を削除したが、メンバー名簿が流出したとも受け取られかねない“フライング”。9日、日本協会は流出を完全否定、1860ミュンヘンも釈明を行うなどの騒動になった。



 12日に予定されている運命のW杯メンバー発表を前に、まさかの事態が起きた。FW大迫の所属する1860ミュンヘンが、大迫を含むドイツ組8人がW杯の日本代表予備登録メンバーに入ったとする記事を公式サイトに掲載したのだ。

 記事が掲載されたのは、日本時間8日午後11時30分ごろ。大迫のほか、MF長谷部誠、MF清武弘嗣(ともにニュルンベルク)、FW岡崎慎司(マインツ)、MF細貝萌(ヘルタ)、DF酒井高徳(シュツットガルト)、DF酒井宏樹(ハノーバー)、DF内田篤人(シャルケ)の名前が挙げられた。MF乾貴士(フランクフルト)の名前はなかった。掲載から約2時間後、記事は突然、削除された。

 2部とはいえ、れっきとしたブンデスリーガのクラブの、公式サイトでの“発表”だけに、コトは重大だ。メンバー名簿が事前に流出したとも受け取られる。たちまち騒動に発展した。

 まず、8日付ドイツ紙アーベントツァイトゥング(電子版)など日独の複数メディアが8人の予備登録メンバー入りを次々に報道。日本でもネットで情報が駆け巡った。

 一夜明けた9日、日本協会の原博実専務理事(55)は「メンバーは発表日の朝に決める。所属クラブにも本人にも伝えていない」と事前通達を否定。「スケジュールの確認で各クラブと連絡は取っているが、それは(名前がなかった)乾もやっている」と話した。

 前回の南アフリカW杯でGK川口能活(現J2岐阜)がサプライズ選出されたが、技術委員長を務める原氏も発表の数時間前まで知らなかったという。

 あるJリーグ関係者も「(W杯のメンバーは)協会からの事前通達はなく、われわれも公式発表を待つしかない。ドイツのクラブが知っているとは思えない」と首をひねる。真相は藪の中だが、ウソかマコトか-。すべては、後日明らかになる。

★代表選考に関する最近のザック発言

 日本代表のザッケローニ監督は4月10日に欧州視察へ出発する前にW杯メンバーの選考について、「発表の1、2日前まで悩みたい」と話している。候補を55人に絞ったといい、「半分まではいかないが、そのほとんどがFW」とも。同29日に帰国すると日本協会を通じ、「今日からはJリーグに目を移し、W杯に臨むメンバーを決める作業をしていきたい」とコメントを発表した。

代表招集の流れ

 各国のサッカー協会は国際Aマッチデーに行われる代表戦の2週間前までに、招集の可能性がある選手の所属クラブに協力を求める文書を送らなければならない。代表戦が公式戦の場合は4-5日前、親善試合の場合は48時間前までにクラブは選手を代表に派遣する義務がある。W杯本大会の場合は協会がクラブに文書を送る義務はない。日本協会は、通常の代表戦ではメンバー発表の数時間前に各クラブに招集選手を通知する。しかし、12日のW杯メンバー発表ではクラブ側や選手に事前に通知しない方針を固めている。

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