日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年2月7日日曜日

◆鹿島DF植田 ドーハ帰りで変わった(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/column/akita/news/1601316.html

<熱血秋田塾・九州キャンプ編/鹿島>

 鹿島の宮崎合宿で、DF植田直通選手(21)の「変化」が目についた。前に出て相手のパスをインターセプトし、攻撃の起点になっていた。去年までは見られなかった姿だ。

 中盤より前の選手とうまく連動して、裏を取られるリスクを冒さず、前に出てボールを奪う。鹿島のセンターバックに代々求められる仕事だ。昌子選手らはこのプレーをきっちりとこなし、攻撃の起点にもなる。しかし昨年までの植田選手は思い切りの良さ、判断の速さが足りず、インターセプトの動きをためらいがちだった。

 U-23日本代表での活躍で、自信を得たことは大きいのだろう。今年の植田選手は、前に出てボールを奪う意識が確実に強まっている。プレー以外にも変化はあるという。周囲は「ドーハから帰ってきたら、立ち居振る舞いから変わった」と話す。五輪出場権を争う戦いは、彼にとって貴重な経験だったのだと思う。

 クラブ関係者とも話をした。五輪本大会への出場を後押しするため、植田には出場機会が得やすい他クラブへの期限付き移籍も提案していたという。実際にいくつかのクラブが、このプランに乗り気だったとのことだ。しかし最後は、植田本人が鹿島に残ることを選んだ。私はこの決断を好ましく感じた。

 鹿島はいつも、日本を代表するセンターバックを擁してきた。その中に期限付き移籍を経験した選手はいない。何度もタイトルを勝ち取ってきた、ハイレベルな選手の中に身を置くことで「鹿島のDNA」のようなものを受け継ぐ。そうすることで、多くの代表クラスが育ってきた。植田もしかりだ。厳しい競争を勝ち抜けば、五輪本大会出場、さらには日本代表入りも、必ず見えてくるはずだ。(日刊スポーツ評論家)

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