元ブラジル代表で元日本代表監督のジーコ氏が16日、都内の日本サッカーミュージアムを訪れた。ジーコ氏は、J1鹿島と前身の住友金属でプレーし、その後、02~06年まで日本代表監督も務めた。同氏が大切にしていた「献身」「誠実」「尊重」の言葉は“ジーコ魂”として鹿島に受け継がれ、鹿島はJ最多19冠の常勝軍団に成長。今季もJ1で首位に立っている。ジーコ氏は「世代は違っているが、いいものを継承してくれるのはうれしいこと」と笑顔を見せ、その強さの秘密や“ジーコ魂”の継承について「勝利が多いから継承されている。負けが多いと継承されない。私も現役時代に負けが多い人に学びたいとは思わなかった。勝っている人に学びたいと思っていた」と、勝者から学ぶ姿勢の重要性を説いた。
近日中にも鹿島の練習場を訪問予定。MF小笠原満男、GK曽ケ端準らベテランについて「長きに渡って引っ張ってくれている。厳しいときは後ろに戻って体を張って鹿島の名を守ってくれる。称賛したい。ありがとう、お疲れさまと言いたい」と語った。
ジーコ氏は、日本サッカー界に与えた功績の大きさにより昨年、日本サッカー殿堂入り。昨年は式典に参加できなかったが、この日、サッカーミュージアムを訪れて、レリーフなどを見て回った。
J最多19冠、鹿島に受け継がれる“ジーコ魂”とは