[4.17 ACLグループリーグ第6節 鹿島0-1水原三星 カシマ]
27歳の誕生日翌日に226日ぶりの復帰を果たした。左サイドバックで先発した鹿島アントラーズDF三竿雄斗は昨年9月3日のルヴァン杯準々決勝第2戦・仙台戦以来の出場。「チームを勝たせらなかったのは残念だけど、ずっとケガしていて、90分出られたのは良かった。ずっと試合に出たかった」と安堵の表情を浮かべた。
前半8分には自らのミスを取り返すスライディングタックルで相手のシュートをブロック。その後も攻守に奮闘し、正確な左足でセットプレーのキッカーも務めた。後半の被シュート数はゼロ。それだけにセットプレーから許した前半31分の失点が悔やまれた。
PAすぐ外の危険な位置でMF中村充孝がファウル。FKのキッカーを務めたFWバギニーニョが右足でグラウンダーのボールを蹴り込むと、ゴール前に走り込んだFWデヤン・ダムヤノビッチが右足を伸ばしてコースを変え、ゴールネットを揺らした。
「(クロスを)狙ったのかどうかは分からないけど、あの位置でセットプレーを取られたら、ああいうことも起きる。前半は自分を含めてクリアが小さかった。力が入って何回か短くなって、あのFKもそういうところからだった」
引き分け以上で首位通過を決められた鹿島だが、水原に首位の座を明け渡し、2位通過となった。「すぐ試合があるので下を向いている暇はない」と切り替える三竿雄。「ケガ人も戻ってくるし、またここから。練習からアピールしていきたい」とあらためて決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
誕生日翌日に226日ぶり先発、鹿島DF三竿雄斗「ずっと試合に出たかった」