サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦は3日、県立カシマサッカースタジアムで行われ、J1鹿島が2-0でイランのペルセポリスに快勝した。鹿島はクラブの悲願であるアジア王者と主要タイトル20冠目の獲得を大きく引き寄せた。
鹿島は0-0で迎えた後半13分、右サイドからレオシルバが西、土居とパス交換をしてペナルティーエリア正面に進入。左足を振り抜いて放ったシュートはゴール左下隅に決まり、先制に成功した。同25分にはFKのこぼれ球を三竿健が拾ってパス。FKのキッカーだったセルジーニョが走り込み、左足のボレーシュートでゴールに流し込んだ。
今大会5試合連続得点のセルジーニョは「サポーターが雰囲気をつくってくれたことに対して勝利で恩返しができた。誰が点を取ると言うより、タイトルを取ることが重要」と話した。完封勝利に貢献したDF昌子は、第2戦に向けて「苦しい環境でも勝ってアジアチャンピオンになりたい」と表情を引き締めた。
鹿島は8度目出場の今大会で日本勢唯一の決勝トーナメント進出を果たし、クラブ初の4強、決勝進出と勝ち上がってきた。
イランのアザディ競技場で行われる決勝第2戦は、日本時間11日午前0時から行われる。後半終了時点での鹿島の優勝条件は、勝利、引き分け、1点差の敗戦、1得点以上の2点差の敗戦。0-2の敗戦なら延長を行い、勝負が決しなければPK戦を行う。(岡田恭平)
▽決勝第1戦
鹿島 2-0 ペルセポリス
0-0
2-0
▽得点者
【鹿】レオシルバ(後13分)セルジーニョ(後25分)
◆ACL決勝第1戦 鹿島、ホームで快勝 悲願のアジア王者へ前進(茨城新聞)