「アジアCL・決勝第1戦、鹿島2-0ペルセポリス」(3日、カシマスタジアム)
ホームアンドアウェー方式の決勝第1戦が行われ、初優勝を狙うJ1鹿島がペルセポリス(イラン)に2-0で先勝した。昨年のJ1浦和に続く日本勢2連覇を目指す鹿島は0-0で迎えた後半、MFレオシルバ(32)が先制ゴール。さらにFWセルジーニョ(23)の5試合連続得点で突き放し、最後までアウェーゴールを許さなかった。第2戦は10日(日本時間11日)にテヘランで行われる。
アジアの頂が、くっきりと見えてきた。今季最多3万5022人が駆けつけた満員のカシマスタジアムで、常勝軍団が確かな強さを見せつけた。
立ち上がりこそ、ともに慎重な姿勢を見せていたが、後半に入って鹿島が攻め込む。DF昌子が「思い切って僕と(鄭)スンヒョンの2人でラインを上げた」と振り返るように押し込む時間が増えた。
後半13分、流れるパスワークからMFレオシルバが左足で先制弾。「練習でやっていた形。強さよりも、コースを狙って打った」と白い歯を見せた。勢いは止まらず、25分にはMF三竿健の浮き球に反応したセルジーニョが追加点。イランの難敵を突き放した。
鹿島にとって、アジア王者は悲願のタイトル。国内主要大会の優勝19度を誇る名門だが、ACLは今季が8度目の挑戦。前半途中には、イラン国旗を手にした外国人サポーターがピッチに“乱入”するなどアクシデントにも見舞われたが「動揺はなかった」と昌子が語るように、冷静に試合を運んだ。
第2戦はテヘランへと乗り込む。会場のアザディスタジアムには10万人超のサポーターが駆けつけるという情報もあるが、殊勲のセルジーニョが「それでもピッチ内は11対11」と語れば、昌子も「10万人のサポーターが静まり返る、しらけた優勝にしたい」。20冠目のタイトルを、常勝の歴史に刻む。
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