日本は、サッカーの国になれたのか。電通の格闘。
明治安田生命J1第2節第1日 鹿島1―1川崎F ( 2019年3月1日 等々力 )
鹿島は敵地で川崎Fに1―1で引き分けた。ケガ人8人という苦しい台所事情の中で迎えた一戦。同22分にDF内田篤人(30)のクロスからFW伊藤翔(30)が公式戦3戦連続ゴールを決めた。2人の呼吸がかみ合って生まれた得点だった。
伊藤は「見てほしいのは、ゴールに至る前にCBとの駆け引きに勝ったこと」と説明する。
「あの時は(川崎Fの)DFラインがそろっていなくて、谷口が後ろに下がっていて、奈良がここ(少し前)にいた。奈良の目の前に入ってもオフサイドじゃなかったんですよ。そこで一回奈良にぶつかって、奈良の走るコースを消しといてから行った。だから向こうも遅れて間に合わなかった」。
一方の内田も、伊藤がDFに体を当てるシーンをハーフライン上でしっかり捉えていた。
「多分ね、ぶつかってんだよね。翔とDFが。ぶつかったんで“これ行けるわ”と思って、GKの間に蹴ろうって(モーションの)途中で変えた。満男さんとか新井場さんとかよく狙っていた」
内田が「翔のトラップもうまかったし、よく決めたよあれは。キックした人もうまかったな」と冗談交じりに自賛しながら振り返れば、「うっちーは遠くまで見えるから、走り出せばっていうタイミングで本当にいいボールが来た。ラインもちゃんと見ていたし、駆け引きもちゃんとできたし、自分的には結構うれしいゴール」と伊藤。2人の意図がかみ合い、勝ち点1につながるゴールが生まれた。
◆鹿島 敵地でドロー、伊藤が公式戦3戦連発 クロス送った内田「よく決めたよ」(スポニチ)