◆◆JACPA子どもがぐんぐん伸びるジュニアサッカー / 野口光彦/監修 梶真人...
鹿島アントラーズの新キャプテンに就任したDF内田篤人が、今季公式戦初出場となった川崎フロンターレ戦を振り返った。
鹿島は1日の明治安田生命J1リーグ第2節で川崎Fと対戦し、1-1で引き分けた。序盤にFKから先制点を許したが、21分に内田のロングボールから伊藤翔が絶妙なトラップで持ち出してシュート。これが決まり、すぐさま同点に追いついた。しかしながら、その後は耐える時間帯が続き、最後までゴールを奪えず。ドロー決着に終わった。
今季公式戦初出場となった内田は「去年のルヴァンぐらいかな、週1のペースでやっていく中で、正直、自分の中では『ああ、やれそうかな』っていう雰囲気はあった」と、ケガがちだった昨季からコンディションが向上したことをアピール。フル回転ではなく、ある程度抑え気味にプレーする必要性を語った。
「監督からは、『練習にいるいない、ベンチにいるいないで影響のある選手』って言ってくれている。僕もチームをなるべく離れたくない。去年みたいにケガをしているようだと、やっぱり迷惑なので。多少、抑えてでもチームに居続ける」ことが大事だと強調した。
ケガについては考えるものがあるようで「去年60試合やって、ケガ人も多くて、今年はケガ人が多くなるかもしれない。ツケが来るよ」と内田。「やっぱりリーグって連敗しちゃダメなんだよ。優勝を狙うチームはね。その中で勝ち点1を拾って帰るかっていうのは大きいと思う。開幕戦コケたから。だから、そこら辺の状況を踏まえた勝ち点1っていうのは、次につながると思う」と、王者相手の1ポイントをポジティブに捉えた。
「チームとして今日の一つのテーマは、忍耐」だったことを明かし、「(川崎Fに)回されて、自分たちからスペースを取りに行って崩して、相手に使われるくらいなら、カチッと守る」シフトに転じた鹿島。「それを変にプライドを持って、じゃあ、取りに行こうって行ったらやられると思う」と、あくまでも現実路線で川崎Fに立ち向かった。
今季から新キャプテンに就任した内田だが「満男さんは背中でプレーで見せるタイプだった。でも体が100じゃないから、それがまだ俺はできないんだよね」と複雑な心境を吐露。
それでも「しゃべりで『うるせえな、できないくせに』って思われてもいいから伝えていかなきゃ、もったいないと思うんだよね。日本人がドイツのシャルケで7年半やっていたことを、日本に落とさなきゃいけないと思うね。鹿島というチームで、若い選手、いい選手がいっぱい入っている環境は、俺が教えないといけない環境だと思う」と、異なるキャプテンシーを見せていく考えを示した。
「鹿島の昔、1年目、2年目っていうのは、満男さんだったり、(中田)浩二さんだったり、新井場(徹)さんだったりの後ろについて歩いてきたけど、海外に行って感じることもあったし、年齢が勝手に上がって、勝手に下が増えていく中で、自分がやっていかなきゃいけないんだと思う。満男さんも引退して、やっていかなきゃいけないんだっていう気持ちはやっぱり出てくるよね。それが義務というか。鹿島が取ってくれた恩返しにもなると思う」
新キャプテン内田の下、鹿島は昨季以上の躍進を手にすることができるのか、注目だ。