日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年6月27日木曜日

◆圧巻2発の鹿島MF土居、“超決定機”には苦笑い「退場になるより…」(ゲキサカ)



土居聖真 Shoma.Doi


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[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 2つのアウェーゴールに相手GKの退場を誘った単独突破。鹿島アントラーズのアジア連覇の望みをつないだのはMF土居聖真の働きだった。「自分がなんとかしなきゃと思っていたので、結果につながって良かった」。最後までピッチに残してくれた大岩剛監督の采配に報いる活躍を見せた。

 まずは劣勢が続いていた前半33分、豪快なハーフボレーで先制点を決めた。「自分からボールがそれていたし、トラップもあまり良いところにいかなかったけど、うまく力を抜いてコンパクトに決められた」。実質3点差とする一発に「相手はビッグチャンスもあったし、タイミングが良かった」と振り返った。

 ところが、チームは後半27分までに2失点。思わぬ苦境を強いられたが、そこでも形勢を打破したのは背番号8だった。後半29分、自陣からのロングボールに勢いよく反応すると、相手守備陣を抜き去って無人のゴールへ突進。最後はGK中林洋次に後ろから倒され、レッドカードを誘って相手を数的不利に陥れた。

「本当は当たられる前に決めたかった。相手がレッドカードになったけど、スーパー決定機だったので、退場になるより1点が欲しかった。俺としては良い感触ではなかった」。そう苦笑い気味に振り返ったものの、終わってみれば「相手が10人になったのがでかいと思った」と言える状況だった。

 なぜなら後半44分、自らの足で追加点を決め直したからだ。「自分のところにボールが転がってきた時、キーパーが見えたので『上がってたんだ!』と思った」。冷静な判断で目標を定めると、左足で無人のゴールにロングシュート。「『入れ入れ入れ入れ!』って、倒れながら(笑)」と殊勲の一発を笑顔で思い返した。

 後半アディショナルタイムに3失点目を喫したこともあり、もし土居のゴールがなければ敗退決定。「昨日は父さんが誕生日だったし、一昨日は剛さん(大岩監督)が誕生日だったので、1点ずつ」とゴールを2人に捧げた土居は「ここ最近は個人的に結果を出せているし、次に進めるのは大きなこと」と喜びを語った。

(取材・文 竹内達也)


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