日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年6月19日水曜日

◆AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16 第1戦(オフィシャル)






二十冠 アジアの頂、世界の壁。鹿島アントラーズ激闘録 [ 田中滋 ]


2019年06月18日(火) 19:00キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】13,179人 【天候】曇のち晴、弱風、 気温22.3度、 湿度73.0% 【ピッチ】 全面良芝、乾燥
【主審】アジズ アシモフ 【副審】ルスラン セラジディノフ 【副審】アリシェル ウスマノフ 【第4の審判員】シェルゾド カシモフ



AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 第1戦

まずはホームで先勝!アウェイゴールを許さず勝負の第2戦へ

アントラーズはACLラウンド16第1戦でサンフレッチェ広島をホームに迎えた。前半24分にセルジーニョが先制点を決めると、失点を許さずに最後までリードを保ち、1-0で完封勝利を収めた。

4日前の明治安田J1第15節C大阪戦。度重なるピンチを迎える苦しい前半となったが、後半に入ると、50分にセルジーニョがPKを決めて先制に成功、72分には、白崎が強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らし、追加点を奪った。スコアは2-0。中断明けの一戦を勝利を収めた。

指揮官は試合を振り返り、「後半は修正して、選手たちはよくやってくれた。価値のある勝ち点3だと思う 」と、後半の戦いぶりを評価した。

選手たちも手応えを感じている。中盤で存在感を放った三竿健斗は「ハーフタイムで守備のところを修正して、後半は押し込んだり、いい形で守備はできていた。みんなで我慢していこうという意思疎通ができていたところはよかったと思う」と話した。公式戦3試合ぶりに右サイドバックで出場した永木も「後半は少し低い位置から守備をしようと話して、それがうまくハマった形になった」と修正出来た点をポジティブに捉えている。

勝利から一夜明け、チームは翌日の午後から練習を再開。まずは、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図った。2年連続のアジア王者へ。絶対に負けられない決戦に向けて心身ともに準備を整えた。いま、チームは自分たちの戦い方に絶対的な自信をもっている。あとは、対戦相手の戦い方に対して、どうアジャストしていくか。そこに尽きる。

対戦相手はサンフレッチェ広島。国内のライバルだが、ACLとリーグ戦では、また別の難しさがある。犬飼智也も「リーグ戦からACLと大会も変わるし、レフェリーの笛の部分の違いもある。そこの準備はしている」と警戒を強めていた。

そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から永木、チョンスンヒョン、犬飼、安西が入る。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に遠藤、左に白崎、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、町田、平戸、名古、金森、伊藤、山口が座った。





キックオフの時間が近づくにつれて、高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、フィールドプレーヤーが、順にウォーミングアップに姿を現すと、サポーターから力強い大声援が送られた。ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。



19時00分。アントラーズのキックオフで試合が始まった。アントラーズは試合開始直後から立て続けにチャンスをつくっていく。まずは2分、遠藤から送られた一本のロングボールで最終ラインの背後をとったセルジーニョがシュート。5分には、高い位置でレオ シルバがボールをカットすると、最後は白崎がシュート。しかし、これはどちらも相手GKにセーブされ、得点には至らなかった。













序盤から積極的な姿勢をみせ、攻勢を強めていたアントラーズだが、10分にピンチを迎える。ドウグラス ヴィエイラに右サイドを突破されると、ゴール前に際どいクロスを入れられる。幸い、中に入り込んだ選手に合わなかったが、肝を冷やす場面となった。



前半15分が経過したあたりから、試合はこう着状態に陥っていく。ボールポゼッション率を高める広島に対し、アントラーズはなかなかボールを奪えなかった。それでも、サポーターからの大声援を力にかえて、しっかりと全員で守備を行い、我慢の時間帯をチーム一丸となって凌いだ。



すると24分、歓喜の瞬間が訪れる。ハーフウェイライン付近でボールを受けた土居は、ドリブルでグングンと加速し、ニアゾーンまで進入してクロスを入れる。クロスは相手DFの足に当たったが、ふわっとした軌道でゴール前へ上がった。アントラーズサポーターの目の前で、相手選手との競り合いを制したセルジーニョがゴールネットを揺らした。1-0。欲しかった先制点を手に入れた。











リードを奪ったアントラーズは、主導権を握って連続攻撃を仕掛けていく。広島を完全に自陣へ押し込み、徹底したリスクマネジメントでカウンターを許さない。ACLの独特な緊張感が漂うピッチで、鹿のエンブレムを纏う選手たちは堂々たるプレーをみせた。





前半はこのまま1-0で終了。アントラーズがリードを奪ってハーフタイムを迎えた。

後半に入っても、主導権はアントラーズが握る。46分に三竿が放った強烈なミドルシュートに象徴されるように、前半と変わらぬ積極性で試合に入った。

追加点こそ奪えなかったが、アントラーズの選手たちはピッチ上で躍動した。セルジーニョは見事なボールキープで起点をつくり、土居は鋭いドリブルで違いを生み出す。右サイドの遠藤と永木、左サイドの白崎と安西は、抜群の連係を披露し、相手の武器であるサイド攻撃を封じた。







中盤では、レオ シルバが強烈なフィジカルと繊細なボールテクニックで圧倒的な存在感を放ち、三竿もボール保持時にリスクマネジメントを徹底。センターバックの犬飼とチョン スンヒョンは相手のロングボールを確実に跳ね返す。守護神クォンスンテもクロスボール、ロングシュートの対応に全く隙をみせなかった。





選手たちは与えられた役割を完遂した上で、それぞれ個性を発揮。選手たちの力を結集し、チームは一丸となり戦った。

73分、アントラーズは安西に代えて町田を投入。80分には、遠藤との交代で伊藤翔をピッチへ送った。攻守両面で大きく貢献した安西、遠藤に対して、ゴール裏のサポーターからは惜しみない拍手が送られた。





86分、試合が大きく動く。チョンスンヒョンを倒した広島の稲垣が、この日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となった。広島は第1戦の残り時間と第2戦で、攻守のキーマンを失うことになった。







10人となった広島だが、積極的に攻撃を仕掛けてきた。アントラーズは自陣に押し込まれる展開となる。





しかし、それでもアントラーズは90分から途中出場した山口を含め、チーム全員が最後まで身体を張ったディフェンスで広島の攻撃を跳ね返していった。

ついに、第1戦の試合終了を告げるホイッスルが鳴った。スコアは1-0。アウェイゴールを許さず、リードを奪って、前半の90分間を終えた。



運命の第2戦は、1週間後の6/25(火)だ。指揮官は、「180分の戦いの前半が終わっただけ。しっかり分析、改善して、第2戦に向けて準備したい」と気を引き締めた。総力戦で挑む、アウェイでの戦いへ――。2年連続のアジア王者に向けた歩みは続く。

【この試合のトピックス】
・セルジーニョが公式戦2試合連続ゴール

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


サンフレッチェ広島:城福 浩


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
ホームで戦う第1戦ということで、勝利、無失点が大事だった。この結果は非常に評価している。しかし、180分の戦いの前半が終わっただけ。しっかり分析、改善して、第2戦に向けて準備したい。

Q. リーグ戦と並行して戦うなかで、どのような選手の振り分けを考えているか?

A. いろいろな状況がある。ケガ人もいるが、選手のコンディションを見極め、相手の特長を分析して、すべてを加味したうえで先発を決めている。サブの選手、次の試合を見すえた選択も必要。C大阪戦から中3日だったが、現時点で非常にコンディションのいい選手を選ぶことができたと思う。次の試合も同じことがいえる。しっかり選手のコンディションを見極めて、選択していきたい。

Q. 1-0とリードしたなかで、後半は攻撃のリズムが合わなかったように感じたが、どのような選手交代を考えていたか?

A. 1-0のままでいいという考えはなかった。1枚目の交代はアクシデントだった。そこも含めて、この1試合で最善を尽くすことを考えていた。当然、得点を狙うことも考えていた。無失点で終えることも重要で、そのバランスを考えて交代のチョイスをした。

Q. サイドバックの攻撃参加が少なかったように感じるが、無失点で終える意識が強かったからか?もしくは、システム上のミスマッチからか?

A. 両方だと思う。自分たちがリードした時間帯が早かったので、選手たちの「しっかり守備をしてから攻撃」という意識が高まって、そういう状況になったと思う。永木であったり、安西であったり、サイドバックとして出場している選手の特長も踏まえて、そういう流れになってしまった。当然、相手があってのことだが、しっかり第2戦までに分析したいと思う。

Q. 永木選手のパフォーマンスの評価と、広島のサイド攻撃の印象は?

A. 永木は自分の得意ではないポジションでプレーしているが、非常にいいパフォーマンスをしてくれた。戦いのなかで相手のストロングポイント、ウィークポイントをしっかり分析して戦っている。相手のサイド攻撃は注意深く対応しながら、なおかつ、相手のウィークポイントを突いていくという駆け引きがあった。今日は、五分五分以上の戦いができたと思う。第2戦に向けて、さらにサイドでイニシアチブを握れるような準備をしていきたい。

サンフレッチェ広島:城福 浩
選手は今、持てる力を出してくれたと思う。アントラーズのストロングポイントを意識しながら、決定的なチャンスはそれほど作らせなかったが、ワンチャンスを決める力があるチームだった。先制されてから、ゲーム運びを含め、我々のペースに持ち込むのに苦労した試合だった。後半は空中戦で、もっとアタッキングサイドで崩したかった。前半のほうが相手を崩した印象がある。後半、ボールを持ちながら崩し切れなかったことが課題。第2戦では、今日の悔しさをサポーターとともに晴らしたい。


選手コメント

[試合後]

【犬飼 智也】
守備の形もよかったし、前線からの守備もハマっていた。相手がきたところに自分たちが強くプレスをかけることができてよかった。いい守備の形ができて、相手も困っていた。やり方は変えずに、今日ぐらいできれば相手も自由にプレーできなくなる。これを続けていくことが大事だと思う。

【永木 亮太】
今日は、無失点で終わらせることが第一優先だった。それを達成することができたし、得点も取れたので、この結果が次につながっていくと思う。今日は非常にいい戦いだった。右サイドで結構崩される場面もあったが、スンヒョンとわん、スンテのところで最後は決定機を作らせなかった。90分通して、相手の決定機はそこまでなかった。守備は非常に集中してできていた。

【土居 聖真】
今日のようなプレーを毎試合続けていくのが自分の仕事。得点に絡む、得点の起点になることが自分の最大の仕事だと思っている。苦しい時間もあったが、チームがその時間を乗り切ってくれたことに感謝している。苦しい時間に後ろの選手が守ってくれるからこそ、自分も前で仕事がしやすくなる。みんなに感謝したい。

【クォン スンテ】
ホームで、無失点で抑えることができて非常に満足している。選手みんなが無失点で抑えるという共通意識があったので、それが達成できてよかった。ただこれで決着がついたわけではないので、もっと集中して次の試合につなげていきたい。

【遠藤 康】
ホームで1-0で勝てたことは、最低限の結果だと思う。相手が10人になってから押し込まれる時間もあったので、そこでもう一段階ギアを上げて、点を取りに行くという姿勢を見せたかった。もう少し守備の部分でもできるところはあったと思う。その部分を、来週もう一度みんなでやっていきたい。

【安西 幸輝】
相手のウイングバックが思ったよりも下がっていた。相手チームから全体で下がってやろうという意図が見えた。守備はうまくできたと思う。攻撃もクロスがよかったし悪くなかった。第2戦でも、これをやれるようにしていきたい。あとはフィニッシュの部分できっちり決められるようにしたい。

【白崎 凌兵】
前半は、カウンターからチャンスが多くあった。もう1点、2点ぐらい取るチャンスを作り出せればよかった。ただ、チームとして体が張れていたし、得点も決めることができたので、そこはよかったと思う。


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