◆◆サッカーダイジェスト / 2019年8月8日号
メルカリ社(本社・東京都港区)がJ1鹿島の経営権を取得することで、これまで運営してきた日本製鉄と大筋合意したことが30日、分かった。この日のJリーグ理事会で報告され、承認された。メルカリ社が都内で会見し、経緯などを説明する。
鹿島の前身は住友金属工業蹴球団。住友金属は1947年の創部から支え、Jリーグ初年度(93年)から加盟に尽力した。2012年に新日鉄と経営統合後も鹿島の筆頭株主を務めてきた。運営母体として73年の歴史に幕を閉じることになる。
メルカリ社はフリーマーケットアプリを運営するIT大手。2017年から鹿島のスポンサーになっており、本業との相乗効果が見込めるとして、鹿島の運営に参入するとみられる。日本製鉄とその子会社が保有する運営会社「鹿島アントラーズ・エフ・シー」の発行済み株式72・5%のうち、メルカリが61・6%を取得。日本製鉄が11%、地方自治体が10・8%、その他の企業で16・6%となる。公正取引委員会の承認が必要としている。
最近では、ネット広告大手のサイバーエージェントやミクシィがJリーグに投資している。
◆【鹿島】メルカリ、日本製鉄と子会社が保有する株72・5%のうち61・6%を取得(報知)