日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2019年8月1日木曜日

◆メルカリが鹿島買収!リーグ最多8度Vの名門を16億円で(サンスポ)






◆◆とことん売れる!メルカリ発送らくらくセット / 宝島社


 フリーマーケットアプリ大手のメルカリが30日、サッカーJ1鹿島の経営権取得を発表した。鹿島が発行する株式の61.6%について、日本製鉄から譲渡を受けることで契約を締結した。取得額は約16億円。メルカリ側は茨城・鹿嶋市の本拠地や使用スタジアム、クラブ名や運営方針は維持するとした上で、業界トップクラスのマーケティング力でスタジアムを変えていく方針を示した。

 突然の“買収”に、衝撃が走った。茨城・鹿嶋市に本拠を置き、リーグ最多の優勝8度など日本を代表する強豪クラブのJ1鹿島の筆頭株主が、日本製鉄(旧・新日鉄住金)からメルカリに代わる。

 この日午後6時から鹿島、メルカリ、日本製鉄の3者がそろって東京都内で会見。メルカリの小泉文明社長兼COO(38)は、「鹿島は成功の象徴。ビジネス面でチャレンジして資金を獲得し、チームを強化する」と言い切った。

 2013年創業のメルカリは、17年から鹿島のスポンサーを務めてきた。小泉氏は、父親が鹿島のホームタウンの茨城・行方(なめがた)市出身でJリーグ発足時から観戦するなど個人的な縁もあり、思い入れは強い。「鹿島のフィロソフィーは大事にしたい。大物選手の獲得も現在は考えていない」。現状の強化部門や運営などは変えず、J1神戸のような大物外国選手の大量補強などによる急速な変化は求めない方針を強調した。

 鹿島といえば、Jリーグ創世時に加入したジーコ氏(66)がコーチ兼テクニカルダイレクターを務めている。鹿島の庄野洋社長(66)は経営母体が代わることをジーコ氏に事前報告したといい、「彼も住友金属時代からいてノスタルジーもあると思うが、『いいじゃないか』と言っていました」と明かした。

 なぜ経営権譲渡に至ったのか。庄野氏は日本製鉄の前身の住友金属に入社して約30年間、クラブと関わってきた。「(鉄鋼業のような)素材産業では、Jリーグの取り巻く環境の変化に対応するのは難しい」。スポーツ専門の配信サービスDAZN(ダゾーン)が参入し、モバイル事業なども複雑化。新時代のクラブ経営を、新興のIT企業に任せることとなった。

 小泉氏は共同通信のインタビューに「日本を代表する会社になる」と宣言。知名度の高いスポーツチームの経営を通じて企業ブランドを向上させる狙いが、メルカリ側にはある。今年6月期の連結決算で137億円の最終赤字になる見通しというが、鹿島を「恒常的に黒字にできる」と自信を見せた。

 具体的には今シーズン中にスタジアム内の売店で、スマートフォン決済サービス「メルペイ」を利用できるようにすると説明。チケットのキャッシュレス化や、快適なスタジアム観戦の推進などのスタジアム改革に取り組んでいく。

 「キャッシュレス化や観戦しやすい環境、それをやるのに適しているのがメルカリさんだと信じている」と庄野氏。常勝鹿島を、さらなる高みへ。令和の新時代に、鹿島も新たな歴史を積み上げていく。(宇賀神隆)

★日本製鉄、今後も経営に関与

 これまで筆頭株主だった日本製鉄の津加宏執行役員(56)は「世界で鹿島が戦い続けるには、新しい経営に移行することが最良という結論に至った」と説明。前身の住友金属の時代から親会社としてチームを支えてきた歴史に幕が下りる形。「経営の主体はメルカリに委ねるが、今後も第2位の主要株主として経営に関与していく」と強調した。

★この日の鹿島

 31日の浦和戦(埼玉)に備えて、選手たちはいつもと同じように練習を行った。午前9時から鹿嶋市内の練習場で約1時間、公開して調整。午後は埼玉県内の宿泊施設へと移動した。

★主なスポーツチームの経営権譲渡

 ◆プロ野球ソフトバンク 2004年に経営が悪化したダイエーからソフトバンクが球団を総額200億円で買収。

 ◆プロ野球DeNA 11年にTBSHDが保有していた横浜ベイスターズ株をDeNAへ譲渡。

 ◆J1神戸 03年に母体の神戸市が民事再生法の手続きを行い、楽天社長の三木谷浩史氏が所有するクリムゾングループが引き継ぎ、14年に楽天が経営権を取得。

 ◆J2町田 サイバーエージェントが18年10月に運営するゼルビア株の80%を総額11億4800万円で取得。

メルカリ

 2013年2月1日設立。本社は東京都港区。スマートフォンから誰でも簡単に売買が楽しめる日本最大のフリーマーケットアプリを日本と米国で運営。月間利用者数は1000万人超、年間売買金額は300億円以上で、昨年6月に東証マザーズへ上場した。社名の「mercari」はラテン語で「商い」を意味する。代表取締役会長兼CEOは山田進太郎氏。

鹿島アントラーズ

 1947年に住友金属工業蹴球同好会として創部。元ブラジル代表の名選手ジーコを招いて強化を進め、Jリーグ創設に参加した。J1は2016年をはじめ8度制覇、YBCルヴァン杯(旧ヤマザキナビスコ杯)で6度の優勝はいずれも最多。天皇杯は5度制覇し、18年にはアジア・チャンピオンズリーグでアジア王者となり20冠を達成。アントラーは英語で「シカの枝角」。ホームタウンは茨城県鹿嶋市など5市。本拠地はカシマスタジアム。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
◆◆とことん売れる!メルカリ発送らくらくセット / 宝島社
価格:1188円(税込、送料別) (2019/8/1時点)


◆メルカリが鹿島買収!リーグ最多8度Vの名門を16億円で(サンスポ)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事