日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年7月19日日曜日

◆【鹿島】霧のホームでモヤモヤ吹き飛ばす4発初勝利!ザーゴ監督「やってきたことが結果に出た」(報知)






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◆明治安田生命J1リーグ第5節 鹿島4―2横浜M(18日・カシマスタジアム)

 クラブワーストの開幕4連敗の鹿島はFW上田綺世(21)の2得点などで王者・横浜Mを4―2で下し、今季初勝利を挙げた。 鹿島にようやくいつもの夜が訪れた。クラブワーストの開幕4連敗で迎えた王者・横浜M戦で今季初勝利。今季初先発で2得点のFW上田は「『何かを変えてやろう』というよりは『点を取る』の一択でした。やってきたことが間違いじゃないことの証明は得点なので、それができて良かった」と振り返った。試合後、集まった3090人のサポーターに丁寧に頭を下げた。

 前半4分、左サイドを突破したFWエベラウドからゴール前に送られたクロスを、上田が胸トラップから右足で先制した。開始数分前に2人で交わした会話の「サイドをえぐったらファーサイドに」が、開始数分で形になった。今季公式戦6試合を経て、チームの得点はオウンゴールの1点のみだったが、今季初めて生まれた“自力”での得点。歯車がかみ始めた。

 試合開始前から、不振を象徴するような濃い霧が立ち込めた。カシマで霧が発生すると負けたことがなく、今季白星がない状況とあって、チームスタッフからは「縁起が良い」と験の良さに頼る声も聞かれた。ますます霧が深まり、1―1で迎えた後半13分。またも上田が、DF広瀬の右クロスを右足で合わせて勝ち越し。同22分にはエベラウドが来日初得点を挙げ、横浜Mを突き放した。

 得点力不足を吹き飛ばす計4得点。連係面はまだ粗さがあるものの、球際の厳しさなど攻守に迫力が戻ってきた。ザーゴ監督は「やってきたことが結果に出た。自信になる」と手応えを強調した。

迫力も戻った 今季就任した新指揮官と11人の新加入選手を迎えた。新たな鹿島を築く元年に監督、選手、戦術の3本柱を変更した。考えずとも戦術が遂行でき、見ずとも仲間の動きを察知でき、監督と信頼関係を築くには時間がかかる。短縮する方法は勝利以外にない。「自分たちは優勝を目指すクラブ。次も勝利を」と上田。勝利に近づく3得点目が入った直後、濃い霧が一気に晴れた。(内田 知宏)

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