日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年3月21日日曜日

◆相手が名古屋でも特別なことはしない。鹿島の指揮官ザーゴは「自分たちのやり方」で“我慢比べ”に挑む(サッカーダイジェスト)






「焦れずにやることが重要。我慢比べになる」


 ここまでの4試合を終えて、鹿島アントラーズの成績は1勝1分2敗の勝点4で14位。思うように勝点を積み上げられず、中位以下に甘んじている。3月21日の次節はホームに名古屋グランパスを迎える。開幕5連勝で2位につける難敵から勝利を掴めれば、巻き返しのきっかけになるはず。

 名古屋戦前日のオンライン取材に応じたザーゴ監督は、試合のポイントについて次のように語る。

「非常に守備の堅いチーム。焦れずにやることが重要になってきます。インテンシティ、プレー強度でもしっかり持続させることも重要です。我慢比べになってくると思いますし、そうした戦い方を、頭を使いながらできれば問題はない」

 指揮官の言うとおり、名古屋は堅実な守備が持ち味のひとつ。先にリードを許せば、難しい戦いを強いられる可能性は高い。先制点がキーになるとすれば、試合の入りとしては、より守備的に、手堅いものになるのか。

「自分たちの特長、自分たちのやり方を変えずにやっていかなくてはいけない。守備だけのチーム、あるいは攻撃だけのチームというのもあまりよくないし、そのバランスの取れたメンバーを考えてやれればなと。

 名古屋だからといって特別なことをするのではなく、まずは自分たちがどうするべきか、何をやるべきかとしっかり整理して、実行に移すことが大切になってくると思っています」

 ザーゴ監督は名古屋の堅牢なディフェンスはもちろん、「攻撃のタレントが非常に多い。去年と比べて攻撃力はアップしている」と分析。昨年の戦績は1勝1敗。9月のアウェーゲームでは3-1の勝利。10月のホームゲームでは0-2の敗戦も、退場でひとり少なくなっても相手より多くのシュートを放つなど、惜しい試合でもあった。

「去年は同じやり方で、我々も勝つチャンスがあった試合と、勝った試合もある。そういった経験を今回の試合でも生かすことができれば」

 攻撃ではポゼッションとショートカウンターを上手く使い分ける柔軟なアタックを繰り出し、守備では積極的に高い位置から奪いにかかる。攻守両面でアグレッシブに振る舞い、先制点を奪い、試合の主導権を握って戦うことができるか。

 前節のアビスパ福岡戦で、主力アタッカーの土居聖真と和泉竜司が負傷し、戦列を離れてしまった。ふたりの離脱は間違いなく痛いが、「(しばらくメンバー外だった)上田(綺世)選手も復帰したし、若手もだいぶ成長して経験を積んできている。今いる選手でやり繰りするしかない。そのなかでチョイスして、みんなで結果を出せるようにしたい」とザーゴ監督は意気込む。

 スタートダッシュには失敗したが、良い流れを呼び込むような勝利を手にしたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)




◆相手が名古屋でも特別なことはしない。鹿島の指揮官ザーゴは「自分たちのやり方」で“我慢比べ”に挑む(サッカーダイジェスト)





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