日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年3月21日日曜日

◆【鹿島vs名古屋プレビュー】通算対戦成績は鹿島がリード…名古屋は敵地での2年連続白星奪取を目論む(サッカーキング)







■鹿島アントラーズ 手痛い黒星に主力選手の負傷。満身創痍で大一番に挑む





【プラス材料】
 水曜日に行われた前節のアビスパ福岡戦は、前半途中にDF関川郁万が退場処分を受けたことでゲームプランに大きな狂いが生じ、0-1で敗れた。ただ、数的不利を跳ね返す戦いぶりを見せたことに、光を見出すことができる。

 新型コロナウイルスに感染して出遅れたMFレオ・シルバは長い時間プレーできることを証明し、2年目のMF松村優太はこれまでとは逆の左サイドでも持ち味を発揮できることを示した。何より、劣勢に立たされても諦める選手が当然ながらいなかった。

 4試合を終えて1勝1分2敗とスタートダッシュに失敗したが、チームとしての不安要素は成績ほどないと言える。敵地・福岡での敗戦を受け、ホームで迎える名古屋グランパス戦はいつも以上に鹿島アントラーズの意地を懸けた試合になるだろう。

【マイナス材料】
 福岡戦ではMF和泉竜司とMF土居聖真が負傷によりピッチを退いた。今節の名古屋戦の出場は難しい模様。堅守を誇る名古屋相手ということもあり、2列目で攻撃のスイッチを入れられる存在の2人が負傷したのは明確なマイナス要素と言える。

 さらに、コンディション面も気がかりだ。状態回復が可能とされる中3日の試合とはいえ、前節の大半を10人で戦ったダメージは確実に残る。選手を入れ替えるにも、2人のケガ人が出ているため、選択肢が少ない。アントニオ・カルロス・ザーゴ監督は「うまくマネジメントしたい」と話すが、苦しい台所事情からのチョイスとなる。

 上位に食らいついていくためにも、ホームでの勝ち点3が是が非でも欲しい一戦だが、先発11人の選択から難しい判断を迫られる。

文:totoONE編集部


■名古屋グランパス 攻守ともに好調でつけ入る隙なし。指揮官の采配にも注目

【プラス材料】
 クラブ新記録の開幕5連勝はチームの自信と確信をさらに深め、序盤戦の区切りとなる強敵・鹿島アントラーズの本拠地に乗り込む選手たちを力強く後押しする最高の材料だ。

 開幕節のアビスパ福岡戦でのオウンゴールによる1失点のみで切り抜けている守備陣の安定感、試合展開と相手の特徴に合わせて変わる得点へのアプローチは、勝ち点3を奪うためのフレキシビリティを名古屋グランパスに与え、かつそれをメンバーを入れ替えても遂行できる完成度の高さがすでにある。

 前線の構成は何を狙うかによって変わってくる。強豪を相手に期待したいのは、ここまで良い連係を見せて攻撃に彩りを与えている、FW柿谷曜一朗とFW山﨑凌吾の“技術系”ツートップの活躍だ。

【マイナス材料】
 連勝を続けるチームにマイナス面は探すほうが難しい。

 まず失点する気配のない守備陣は要のセンターバックを入れ替えても十分に機能し、攻撃陣はメンバーによってその傾向と強みを変える。ひとつだけ言えるのは攻撃に確たる形がないことで、ストライカーの得点は前節の横浜FC戦で山﨑が挙げたものが5試合目にして初という状況。FWマテウスが3得点、MF稲垣祥が2得点と得点パターンは多彩だが、強豪とのシビアな戦いの中では“得点源”と呼ばれる専門家の仕事が勝負を決めることも多々ある。

 現在の鹿島の状態や対策をマッシモ・フィッカデンティ監督がどのように構築し、勝ち点3を奪うための戦略として実行に移してくるかに注目だ。

文:今井雄一朗



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