24日、明治安田生命J1リーグ第2節のガンバ大阪vs鹿島アントラーズがパナソニック スタジアム吹田で行われ、0-1で鹿島が勝利を収めた。
ホームのG大阪は、リーグ戦で4試合負けなしの状態で挑んだ直近のヴィッセル神戸戦で今季初の逆転負けを喫した。それでも勝てば降格圏を脱出できる中、神戸戦から中3日ということもあり、スタメンを6人入れ替えて試合に臨む。
対する鹿島は、前節の柏レイソル戦からおよそ2週間ぶりとなる実戦。その柏戦は1-2で敗れ、公式戦7試合負けなしという好調の歩みが止まったため、今節でまた調子を取り戻したいところ。なお、今日の試合は相馬監督は体調不良のため、パシェココーチが代行として指揮を執る。
立ち上がりからロングボールを前線に送り続けた両チーム。だが、試合が落ち着くと鹿島がボールを握ってサイドから攻め込む展開になる。セントラルハーフ、サイドハーフ、そして2トップの1人がタッチライン際で細かくパスをつないでG大阪のゴールに迫っていった。
一方のG大阪は[5-4-1]のブロックを組んで守備を固め、カウンターから点を取りに行く狙いを見せる。ボール奪取時には2シャドーとペレイラに預け、ウィングバックの上がりを待って手数をかけずに素早く相手ゴールへ向かっていく。
すると12分、相手のパスをインターセプトした矢島が、ハーフラインより10mほど前のところからロングシュート。ボールは高い位置を取っていたGK沖の頭上を越えていったが、わずかに右へ。決まればスーパーゴールだったが先制点とはならなかった。
ボールを握り続けた鹿島にも前半終了間際に決定機が訪れる。44分、後方からのロングパスを収めたエヴェラウドをアラーノが追い越し、スルーパスを受けてペナルティエリア内に侵入。しかし、懸命に戻った黒川の足に当ててしまい上手くミートできず、勢いを失ったボールはGK東口にキャッチされてしまった。
両チームともに決定機らしいシーンは一度しかなく、ゴールレスのまま試合を折り返した。だが後半が始まってわずか14秒、鹿島にビッグチャンス。左サイドからのクロスをエヴェラウドがフリーで合わせたが、ゴール右に惜しくも外れてしまう。その3分後にはアラーノがペナルティエリア左からフリーでシュート。しかし、これはGK東口に防がれてしまう。
後半に入って押し込まれ続けるG大阪は、61分にペレイラを下げてパトリックを投入。神戸戦でも点を取っており、ディフェンスラインの裏を狙えるタイプのストライカーが前がかりになった鹿島の裏を狙うが、終始単発的なカウンターしかできなかった。
すると72分の鹿島、荒木の絶妙なスルーパスを受けたカイキがGK東口と1対1になり、落ち着いて決めて待望の先制点をゲット。途中出場の2人で点を取ることに成功した。
リードを得た鹿島はここまでとは一変して相手にボールを持たせるようになる。奪っては少ない手数で攻めて、あわよくば追加点を狙う戦い方に変更した。
92分にはエヴェラウドに代えて松村、アラーノに代えてシルバを投入して確実に試合を終わらせに行く。そのまま上手く時間を使った鹿島が1点のリードを守り切り、リーグ戦10勝目を挙げた。
ガンバ大阪 0-1 鹿島アントラーズ
【鹿島】
アルトゥール・カイキ(後27)
◆鹿島がカイキのゴール守り切り10勝目! G大阪はホームで連敗【明治安田J1第2節】(超WORLDサッカー!)