上田綺世は1998年8月28日生まれの現在22歳。
サッカー五輪代表の1トップを不動のものにしている若きストライカーである。
自分のプレースタイルに関しては
「頼られる存在でなければならないと思っています。そのためには味方を頼れないといけない。お互いが信頼を得て、得られて、ストライカーは成り立つ。一匹狼はダメ。ましてや、僕なんて動き出しが武器なんで、パサーがいないと生きない。ゴールは最後の1割が自分で、組み立ててくれる9割が別にあると思っています。そこで自分の色を発揮し、成功に終わらせるのが役目で......」と語る、嗅覚はもちろん理論も兼ね備えている。
特徴である動き出しひとつとっても、緻密な計算と洗練が見える。味方の特性を理解し、呼吸を合わせる。一連の動きには彼なりの臨機応変な計算がある。
さらに言えば、ゴールに至る前段階で上田にはビジョンが浮かんでいる。
サイドに流れる動きやポストプレーはそのひとつで、仲間を見てスペースを創り出し、使い、共有できる。非常に理知的なプレーも出来る。
また、屈強な体と技術にも恵まれており、ディフェンスと並走した時にぶつかり合っても競り負けず、腰も強い。
2021年6月16日に行われた第101回天皇杯2回戦では、途中出場ながらハットトリックを達成し目覚ましい活躍を見せている。今後のサッカー日本代表の未来を担っていくエースにこれからも目が離せない。
(Written by 佐藤 知衆)
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