日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年4月30日日曜日

◆【採点寸評|鹿島】土居の2発で今季最高のゲームクローズ。久々の快勝劇でホーム初白星[J1第10節 鹿島4-0G大坂](サッカーダイジェスト)



鹿島アントラーズ採点寸評


交代出場の選手たちが躍動


 4月29日にJ1リーグ第10節が開催。県立カシマサッカースタジアムでは、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪が行なわれ、4-0で鹿島が快勝を収めた。

 両者譲らず、前半をスコアレスで折り返すと、後半開始直後の48分に鹿島が先制。樋口雄太のクロスに仲間隼斗がボレーで合わせてネットを揺らし、試合を動かす。

 勢いに乗ったホームチームは、64分に鈴木優磨のヘディング弾で追加点。さらに終盤の86分と87分に立て続けに土居聖真が得点を重ね、鹿島が2連勝を飾った。G大阪はチャンスを決め切れず、3試合勝利なしとなった。

▼鹿島のチーム採点「6.5」
 久々のホーム快勝劇だった。

 オーソドックスな4-4-2の布陣で、シンプルなロングボールなども多用した。前半は両チームともに探り合いの色が濃く、イーブンな展開だったが、後半立ち上がりにCKから先制点を奪うと徐々にペースを掴んだ。

 植田直通と関川郁万のCBコンビは最後まで集中を切らさず、最終ラインもミスなく2戦連続のクリーンシートを達成した。

 攻撃陣も前半はあまり見せ場を作れなかったものの、要所を抑えた得点で尻上がりに調子を上げた。特に、今季ここまで苦しんでいた交代選手がゴールを奪った点は大きな収穫だ。

 優磨が下がっても、交代した知念慶が前線を引き締め、スピードスターの藤井智也が相手を守勢に回らせた。さらに、土居がバイタルエリアでシュート技術の高さを発揮し、2ゴールを奪うなど、今季最高とも言えるゲームの締め方となった。

 先制点を奪ってからペースを掴んだこの試合同様に、苦しんだ序盤戦を経て掴んだホーム初勝利で、ここからチームの状態も上げていきたい。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)




GK:早川友基|採点6.5/39分にジェバリのシュートをセーブするなど、反応の良さを見せた。

DF:広瀬陸斗|採点6.5/相手のストロングポイントのファン・アラーノに仕事をさせなかった。

DF:植田直通|採点6.5/31分のクリアミスからヒヤリとする場面もあったが、関川とのコンビでジェバリを沈黙させた。81分のCKでは強烈なヘディングシュートも。

DF:関川郁万|採点6.5/鈴木武蔵投入直後は対応に手間取ったが、落ち着いて対処。フィードでも度々チャンスを創出した。

DF:安西幸輝|採点6.5/守備対応も安定しており、時折見せる持ち上がりやスプリントがチームに変化をもたらした。

MF:樋口雄太(88分OUT)|採点7/80分の強烈なミドルは惜しかった。いつも通りのハードワークと右足のキックは流石だった。

MF:ディエゴ・ピトゥカ|採点6.5/攻撃面よりもチームのバランスをとることに能力を割いた。相手との接触で痛む場面もあったが、闘争心がチームに火をつけた。

MF:名古新太郎(70分OUT)|採点7/調子の良さと技術の高さを遺憾なく発揮した。64分には鈴木の追加点をアシストした。

MF:仲間隼斗(70分OUT)|採点7/ポジショニングが良く、効果的な働きを見せていた。29分のシュートは枠外となったが、後半立ち上がりのCKから先制点をゲット。

FW:垣田裕暉(88分OUT)|採点6.5/徐々にらしさを発揮し始めている。フィジカルの強さと走力を生かして前線を活性化した。

FW:鈴木優磨(73分OUT)|採点7/激しいプレスバックで相手の起点となるアンカーのネタ・ラヴィを封じた。前節に続き、浮き球のラストパスを試みるなど、垣田との2トップで躍動。貴重な追加点も奪った。

MF:藤井智也(70分IN)|採点6.5/縦へのスピードを生かして、前掛かりになる相手の背後を狙った。土居のゴールをアシストするなど、長くない時間でも効果的な働きを見せた。

MF:土居聖真(70分IN)|採点7/持ち前のセンスの良さとシュート技術の高さを存分に見せつけた。相手の戦意を砕く圧巻の2ゴールだった。

FW:知念慶(73分IN)|採点6.5/鈴木優磨に代わって前線でリーダーシップを発揮した。周囲の選手への声掛けや、ハードワークで終盤を盛り立てた。

DF:昌子源(88分IN)|採点なし/古巣戦で終盤のクローザーとして登場。狙いどおりの無失点で試合を終わらせた。

MF:舩橋佑(88分IN)|採点なし/「SBも準備していた」というが、主戦場のボランチで出場。「まずは守備」と語るように、鹿島ペースでゲームを終わらせた。

監督:岩政大樹|採点7/前半は狙い通りにいかなかったが、後半に修正。「今日、勝つことがあれば、こういう展開かもなと」と語るように、交代策がハマり、快勝劇の下地を作った。


◆【採点寸評|鹿島】土居の2発で今季最高のゲームクローズ。久々の快勝劇でホーム初白星[J1第10節 鹿島4-0G大坂](サッカーダイジェスト)






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