◆練習試合(45分×2、30分×1) 鹿島0―2甲府(2日、宮崎・ひなた宮崎県総合運動公園)
鹿島はJ2甲府と練習試合を行い、0―2で敗れた。対外試合3戦目で初黒星となった。
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鹿島は宮崎キャンプ中のけがで戦線を離れているMF柴崎岳、FW鈴木優磨に加え、DF植田直通がコンディション不良のため大事を取って欠場。日本代表でアジア杯参戦中のMF佐野海舟を含め、センターラインの主力4人を欠いた布陣で試合に臨んだ。
1本目は0―0。試合のリズムは鹿島が握り、決定機も2度あったが、生かすことができなかった。DF安西幸輝のピンポイントクロスを二種登録の16歳FW徳田誉が頭で合わせたボールは惜しくも枠外に。ボランチで起用されたFW知念慶がボール奪取からそのまま駆け上がって放ったシュートは、うまくミートしなかった。
2本目は0―2。指揮官が「2つの顔を見せた。トレーニングでやっていたことを見せていた時間帯は、我々のペースだった。ただチームがバラバラになってプレーした時間帯にいいものが見せられなかった」と振り返ったように、甲府がプレスの掛け方を“鹿島仕様”に修正すると、対応に苦戦する場面が増えた。DF関川郁万が退き、センターバックが19歳の津久井佳祐とユース所属選手になった時間帯に2失点を喫したことよりも、フォーカスするべきは目立ったチャンスを作れなかったことだろう。
続く3本目は内容に改善も見られたが、得点を奪うことができず0―0に終わった。来日間もない新加入FWチャブリッチは、コンディション調整のため出場が見送られた。
チームは3日に宮崎市内で練習を行い、キャンプを切り上げる。次回の実戦は、10日にカシマスタジアムで行われるJ2水戸とのプレシーズンマッチ。