日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年3月7日木曜日

◆スイス1部セルベット・常本 ケガ人続出の日本代表SBに名乗り「呼ばれた時いいパフォーマンスを」(スポニチ)



常本佳吾


 スイス1部セルベットのDF常本佳吾(25)が本紙のインタビューに応じた。昨夏に鹿島から加入した右サイドバックは、対人の強さなどにさらに磨きをかけ、優勝争いを演じるチームの主軸に成長。自身初の海外移籍や、目標とする日本代表入りへの思いも語った。(取材・構成 垣内 一之)

 今、最も勢いのある欧州組と言っても過言ではない。リーグ戦で18戦連続先発出場中の常本は、急成長を遂げている。

 「対人の強さは自分の特長。そこは絶対に負けないようにしていますし、チームの中では今や、“ツネのサイドは大丈夫”みたいな雰囲気も感じています」

 鹿島時代に無双状態だった三笘を止めたことで脚光を浴びた1対1の強さを、スイスでもいかんなく発揮。首位ヤングボーイズを勝ち点1差で追うチームの大きな強みになっている。 

 移籍直後は苦労もあった。「デビューから中3日で続いた3試合目で、足首を捻挫して約2カ月も離脱してしまった。そこで日本と海外の差、芝の違いだったり、寄せてくるタイミング、パワーの違いはかなり感じました」

 指揮官が22年途中まで鹿島を率いたバイラー監督だったこともあり「迷いはなかった」という初の海外移籍だが、いきなり試練が襲った。

 それでも転んでもただでは起きなかった。「同じサッカーだけど、ちょっと競技が違う感じ。そこに慣れるのに(離脱した)2カ月で、いろんなチームの試合を見たり、選手と話しながら、いろいろすり合わせてできたのが、今の活躍につながっていると思います」。まさにケガの功名。日本と比べ緩い芝やピッチに対応するためにトレーニングも「足首、膝もより効果的な体幹トレに変えました」と調整。その柔軟な対応力が、現在の好調を支えているようだ。

 当然、日本代表入りも目標の一つ。「呼ばれた時にいいパフォーマンスを出せるように、今ここで頑張っているというニュアンスに近いかなと思います」。くしくも現在、菅原(AZアルクマール)や中山(ハダースフィールド)らサイドバックにケガ人が続出する森保ジャパン。さらにパワーアップした常本は「目の前の試合に集中」をモットーに、まずはチームで結果を残し続けて日本からの吉報を待つ。


 ◆常本 佳吾(つねもと・けいご)1998年(平10)10月21日生まれ、相模原市出身の25歳。横浜ユース時代の16年にトップに2種登録されたが、ケガの影響で昇格できずに明大に進学。20年に鹿島の特別指定選手に登録され、11月の横浜戦でJデビュー。21年に正式に入団し、6月の札幌戦でJリーグ初得点。23年7月にセルベットに完全移籍。15年にU―17日本代表に選出。1メートル74、68キロ。利き足は右。



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