「離れてもう8、9年経ちますけど、今でも僕にとって大事なクラブ。“やっぱり三竿健斗は凄いな”“ヴェルディで育って成長したな”と思ってもらえるように、結果で、鹿島が勝つことで成長を見せたい」
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◆鹿島MF三竿健斗「僕にとって大事なクラブ。勝つことで成長を見せたい」25日に古巣・東京Vと初対戦(スポニチ)
鹿島は25日に敵地で東京Vと対戦する。今夏にベルギー1部ルーベンから国内復帰したMF三竿健斗(28)は、アカデミー時代から約8年間過ごした古巣との初対戦を前に胸の内を明かした。
「離れてもう8、9年経ちますけど、今でも僕にとって大事なクラブ。“やっぱり三竿健斗は凄いな”“ヴェルディで育って成長したな”と思ってもらえるように、結果で、鹿島が勝つことで成長を見せたい」
横河武蔵野FCジュニアに在籍していた小学5年の秋のこと。ある大会での活躍がクラブ関係者の目に留まり、練習参加を経て東京Vジュニア入団が決まった。以来、ジュニアユース、ユースと階段を上り、15年にトップチーム昇格。1年目からボランチのレギュラーをつかんだ。翌16年に鹿島に移籍するまで、緑の血は全身に流れていた。
伝統的に足元の技術に優れた選手を多く輩出してきたクラブ。「ヴェルディでは相手をいなすことを自然と教えられていた。僕はあまりヴェルディらしくないと言われるんですけど…」と苦笑いも浮かべる。中学時代はパスや展開力を武器とするボランチだった。転機はユースに上がった時のこと。菅原智コーチ(現神戸コーチ)から、ボール奪取力や切り替えの早さが長所であることを教えられた。「より守備の部分を言われたのが高1だった。それからそういう部分に力を入れるようになり、まずはその特長を発揮することを意識してきた」。現在につながるプレースタイルが確立され、世代別代表にも呼ばれるようになった。
「自分の特長が何なのかを教えてもらった。今の僕があるのは間違いなくそこですね」。今節もボランチでの先発出場が濃厚。東京Vへの深い感謝を胸に、味スタのピッチに立つ。