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ブンデスリーガの1860ミュンヘンからケルンへの移籍が決まった日本代表FW大迫勇也が5日の練習後、「すごく楽しみが増えた」とスッキリした表情を浮かべた。
クラブの発表によると、契約は2017年6月末までの3年契約だが、大迫自身は「もう1年はドイツでやりたいと思ったし、それを考えたうえで、どのチームに行くのが一番結果を出しやすいかを考えた」と、すでに次へのステップも考えながらの移籍先選びだったことを強調。「1部に上がってチームもメンバーも変わると思う。そこでうまく自分が入っていければいいと思う」と抱負を述べた。
ケルン行きの前にはW杯がある。「(移籍で)楽しみが増えたけど、それ以上に楽しみなW杯が目の前にあるので、今はW杯のことしか考えていない。W杯が終わって、良い形でチームに入っていければいい」と、まずは夢舞台での活躍をイメージしている。
先発出場した2日のコスタリカ戦(3-1)では、得点こそなかったが、相手の状況に応じた効果的な動きでチャンスに絡み、及第点のパフォーマンスを演じた。
「自分の考え、感覚を一番大事にすることが一番良いと思っている。変に周りに合わせすぎるのが、チームにとって良いことなのか。まずは自分を出すことが一番大事で、しっかりプレーすることが一番だと思う」というポリシーを胸に持ちつつ、「もっとゴール前で自分を出していかなければいけないと思う」とさらに自身を厳しく見つめている。
FW柿谷曜一朗との1トップのレギュラー争いは熾烈だが、やるべきことに集中するのが先決。「ゴール前のプレーというのを多くしたい。大会ではそこでどれだけ良い質でボールを取れるか。そういうのが大事になってくる」と力を込める。
米フロリダ合宿の打ち上げとなる6日のザンビア戦は、W杯初戦で対戦するコートジボワールをイメージした試合になる。「身体能力の高い相手、フィジカルの強い相手だし、そこはしっかりと予測しながらプレーしないといけないと思う」と意気込みを示していた。
(取材・文 矢内由美子)