日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年5月11日水曜日

◆被災者を勇気づける!植田 仮想ナイジェリア戦での勝利誓う(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/05/11/kiji/K20160511012562400.html

国際親善試合  U―23日本代表―ガーナA代表 (5月11日  ベアスタ)

U―23日本代表合宿で軽快な動きを見せる植田(右)と富樫

 8月のリオデジャネイロ五輪に出場するU―23日本代表は11日、ガーナA代表と強化試合を行う。熊本地震の被災地復興支援チャリティーマッチを兼ねた一戦。熊本県宇土市出身のDF植田直通(21=鹿島)が、五輪1次リーグ初戦で対戦するナイジェリアを想定した相手に対し、被災者を勇気づける勝利を誓う。 

 ピッチ上では鬼神のような表情を見せる植田が、柔和な顔でサポーターと握手を続けた。公式練習前のベアスタのコンコース。雨が降りしきる中、駆けつけ、募金に応じてくれた約100人の人たちに頭を下げた。「悪天候にもかかわらず、来てくれて感謝している。熊本から来てくれた子もいた。僕を心配してくれたり、応援してくれる人もいた。明日(11日)は戦う姿勢を見せないといけない。(被災地に)元気を与えられるように」と、恩返しを誓った。

 被害の大きかった益城町、西原村の子供たち約200人を、協会として試合に招待することも決定した。相手は身体能力に勝るガーナ国内リーグのトップ選手がそろう。だが、ナイジェリアを想定した相手であることはもちろん、傷ついた故郷の人々の前でぶざまな姿は見せられない。

 4月14日に最初の地震が起きてから、約1カ月がたった。実家や母校の熊本・大津高が被災。同16日のJ1の試合後には「つらい」と人目をはばからず涙した。同18日には鹿島の先輩である元日本代表MF小笠原らと被災地に出向き、被害を目の当たりにした。現在でも車中泊を余儀なくされる人が多数いるなど、いまだ「震災」は終わっていない。「生活全てが当たり前じゃないと知った。良い環境でサッカーをさせてもらっている」と自身の恵まれた環境も再認識した。だからこそ、プロ選手としてやるべきことを試合を通して見せるつもりだ。

 同じ大津高出身で鹿島に同期入団したJ2岡山MF豊川がケガのため離脱。熊本のために戦う同志を失った。「(豊川も)悔しい思いをしている。あいつの分まで戦いたい」。出場したくてもできなかった盟友の分まで被災地へ思いを届ける。

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