日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月17日土曜日

◆「レアルはカシマを何も知らない」鹿島のつけいる隙はここにある!/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161217/jle16121705030002-n1.html

鹿島はレアル・マドリードとの決勝に備えて練習。金崎(右から3人目)、植田(中央)らイレブンは大番狂わせを狙う(撮影・蔵賢斗)

 クラブチーム世界一を決める大会は、18日に決勝が行われる。アジア勢初のファイナルに進んだJ1鹿島(開催国枠)は16日、欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)との決戦に備えて、横浜市内で冒頭15分以外を非公開として練習した。公式戦36戦無敗(27勝9分け)のレアルも同市内で調整。準決勝を欠場したスペイン代表DFセルヒオラモス(30)の復帰が濃厚、ベストメンバーで鹿島を迎え撃つ。

決勝のレアル・マドリード戦に向け調整する鹿島・昌子(左)と植田=横浜市

 大巨人の足下をすくう。歴史に残る大番狂わせに向けて、鹿島イレブンの士気は上がっていた。寒風が吹きすさぶなか、横浜の練習場での練習を終えたFW土居が言い切った。

 「世界一を狙える位置にいる。さらに歴史を変えていきたい」

 決勝の相手は世界屈指の強豪レアル・マドリード。大方が対戦を予想していた南米代表ナシオナル・メデジンを準決勝で鹿島が打ち破ったことが、相手を“混乱”に陥れている。証言するのはスペイン地元紙『アス』のマルコ・ルイス記者だ。

 「選手たちに鹿島のことを聞いても、誰も何も知らなかった」

 世界の強豪からすれば、アジア勢は眼中にない。だが、ここにつけいる隙があることを鹿島の選手は知っている。

決勝のレアル・マドリード戦に向け調整する鹿島・植田=横浜市

 「準決勝を見ても、(北中米カリブ海代表の)アメリカ(メキシコ)にも好機があった。粘り強く戦って“鹿島のサッカー”をしたい」

 FW赤崎が言うように、実力差があっても必ずチャンスが巡ってくるのがサッカー。狙いは一つ。鹿島の持ち味で、今大会でも発揮している電光石火のカウンターアタックだ。

 相手に情報がないのはさらに好都合。レアルとはいえ、わずかな時間では鹿島を分析しきれない。FWクリスティアーノ・ロナウドらの猛攻に耐えながらも刃を研ぎ澄まし、一撃必殺だ。

 同地元紙『マルカ』の取材を受けた準決勝で1得点のFW鈴木は「(本気を)引き出したい」と強気だった。押し込まれたなかからカウンターで先制点を奪い、粘り強く守った後に、追加点。サッカーにおける「弱者の戦術」を遂行するには、最適の相手。シナリオはできている。 (一色伸裕)

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