勝てばW杯出場が決まる大事な試合を迎える。しかし、日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は“いつも通り”を強調した。
「良い緊張感があるけど、過度のプレッシャーを感じているわけではないし、多くの選手が選ばれて、全員が高いモチベーションでやれているので、雰囲気は悪くない」。試合2日前の練習を終え、チームの雰囲気を問われた吉田は、そう答えた。
今回招集されたCBメンバーは29歳の吉田の他は、24歳のDF昌子源(鹿島)、22歳のDF植田直通(鹿島)とDF三浦弦太(G大阪)と20代前半の選手が名を連ねた。昌子がA代表4キャップ、植田と三浦は0キャップと経験こそ不足しているものの、吉田は「いつも通り、やっていることをしっかりこなしてくれればいい」と話すと、オーストラリア戦でコンビを組む可能性が高い昌子への信頼を語った。
「僕も彼もお互いをサポートし合って無失点で終われれば一番良いと思う。鹿島でやっていること以上のことが出せるほど(最終予選は)甘くはないので、いつも通りやればいい。キャリアもJリーグでしっかりある選手なので心配はしていない」
オーストラリア戦は勝てばW杯出場が決まるが、それだけにプレッシャーも大きくなるだろう。だが、「僕らは毎試合勝たないといけないのは変わらない。いつも通りだと思う」と平常心で大一番に臨む。
(取材・文 折戸岳彦)
「鹿島以上のことが出せるほど甘くない…」 昌子への信頼を語る麻也