「大一番はこれまでに何度も経験している」
およそ2年ぶりの日本代表復帰を果たした柴崎岳(ヘタフェ)は、2日後に迫るオーストラリア戦に向けて、確かな自信を示した。
29日、日本代表は31日に行われる2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選のオーストラリア戦に向けて埼玉スタジアムでトレーニングを実施。ヘタフェでプレーする柴崎はこの日から合流となった。
2017年1月の移籍市場でスペイン2部のテネリフェに加入した柴崎は、適応に苦しみながらもシーズン終盤にはレギュラーに定着し、1部昇格をかけたプレーオフでも印象的な活躍を披露。結果的にチームは昇格を逃したが、そのテネリフェを破って1部行きの切符を掴んだヘタフェへの移籍が決まり、さらに背番号10を託された。そして迎えた今シーズン、開幕から2試合連続でスタメン出場を果たすなど、好スタートを切っている。
2年ぶりの招集について「やるべきことをやってきた結果」と話す柴崎は、「この試合の持つ意味も理解しています。ただ、こういった舞台も慣れているというか、鹿島時代から含めて、テネリフェでもプレーオフを戦いましたし、大一番や、意味を持つ試合というのは何度も経験させてもらっているので」とコメント。そして、「自分が出たら結果を残して、(W杯に)導いていきたいという思いはあります」と強い気持ちを示す。
成長したのはメンタル面だけではない。「いろいろなポジションをやったことによって自分のプレーの幅は広がったと思います。今ではボランチだけでなく、前もサイドも、中盤だったらどこでも役割を果たせると思っています。与えられた役割を全うできるキャパシティも増えてきているので、(ポジションへの)こだわりがないことはないですけど、与えられたポジションで自分を表現したいと思います」と、スペインでの経験を生かし、どんなポジションでもプレーできると主張した。
連携面に関しても「ほとんどの選手と一緒にプレーしたことがありますし、全員の特徴もわかっています。誰とやってもコミュニケーションを取ってやれると思います」と自信を見せる柴崎は、「2年ぶりではありますけど、全然問題ないと思います」と、大一番に向けて頼もしい言葉を残した。
2年間で得た確かな自信…代表復帰の柴崎「大一番には慣れている」