日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月4日土曜日

◆岩政大樹 × 佐々木竜太「高校時代の勉強」【第4回】(高校サッカードットコム)




 共に鹿島でプレーした岩政大樹と佐々木竜太による対談の最終回。プレーヤーとして、指導者として、解説者として、様々な場で顔を見せる岩政は「PITCH LEVEL 例えば攻撃がうまくいかないとき改善する方法(KKベストセラーズ)」を出版した。一方、佐々木竜太は本媒体の編集長を務める。最終回では高校時代の「勉強」について語ってもらった。

―高校生は勉強もしなければなりません。お二人は勉強についてどのようにお考えでしたか?
佐:そこはやるかやらないかがわかれるとことですね。ただ、みんな、やらないといけないと思っていましたし、やらなくていいと思っている人間はいませんでしたね。取材を通じていろいろな高校の生徒達と接する機会があるのですが、そういった気持ちは今の高校生も全く同じですね。学生時代の勉強に取り組む姿勢というのは社会人になって働き出してからの考えや姿勢にもいきていくので、大変でしょうが是非両立して充実した高校生活を送ってもらいたいですね。

―岩政さんはいかがですか?
岩:どこのレベルでサッカーと勉強の両立をさせるかだと思います。東大、京大を目指しながら、プロになるための練習をするというのは難しいですが、ある程度のレベルであれば出来ないはずはありません。学校で6時間も授業が用意されているので、少なくとも授業だけを集中していれば、勉強を回せないはずはないんです。24時間の間に6時間は勉強して下さいという時間が勝手に用意されてるので、出来るか、出来ないかは自分の問題なんですよね。強いて言うなら出来る、出来ないではなく、やるか、やらないかですね。僕から言えるのは、やったほうが得だと言うことです。僕は勉強が好きではなかったのですが、やらないといけないのを分かっていましたし、それを放棄したくなかったからやりました。その感覚を持つことが大事だと思います。



―ちなみに岩政さんはどうやって勉強されていたんですか?

岩:僕は家で勉強をせず、ほとんど学校でやっていました。高校は自習時間が多かったのですが、他のみんなはだいたい雑誌を呼んでいたり、友達としゃべっていたりして何もしていませんでした。でも、その時間で予習復習や宿題は終わるものがほとんどだったんですよ。テスト期間は別として、予習復習に1時間以上も掛かる勉強は高校にはないので、休み時間の間に宿題は終わらせ、自習時間に他の勉強をしていました。僕は帰ったら、テレビを見たかったので、勉強をやるためにはその時間をどこかに組み込まないといけませんでした。なので、休み時間とか自習時間を使って勉強をすることにしていたんですよ。それでも足りなければ、電車通学をしていたので、その1時間を使ってやっていました。そのせいか、「岩政はガリ勉だ」と言われてましたけどね(笑)。

佐:でも、なかなか大樹さんみたいに徹底できる人はいないと思いますよ。勉強をやっていない子は嫌なことをやっていないんですよね。だから、出来ないんだと思います(笑)

岩:やるかやらないかの話だけなんですよ。とりあえず、やる場所はある程度決めた方が良いと思います。それは自分の性格とかを見極めながらですけど。勉強するための時間をやりくりし、自分なりの回し方を見つけた方が良いと思います。サッカーも一緒ですし、勉強の内容よりも頭の回し方を覚えられるいい機会ですから。24時間の中に勉強をどう組み込むのか。そうやって、学ぶレベルを確保することで、色んなことを同時に回す術が勝手に身に付いてきます。自分の人生の作り方を知ることにもなるので、次に繋がると思います。

―最後に高校生へメッセージをお願いします。
岩:まさに高校生とかはこれからの人生を選ぶ時期です。将来、自分が胸を張ってこの道を選んだというのを言えるように頑張って欲しいと思います。

佐:高校の3年間は本当にあっという間です。これからの人生を考えた時に大切な時期になってくると思うので、とにかく高校生には悔いが残らないように、本気でサッカーに勉強に取り組んでもらいたいと思います。その頑張りは絶対に「高校サッカー」後の人生に役立ってくると思うので。

―貴重なお話ありがとうございました。

(文・取材 松尾祐希)

(【第3回】)

岩政大樹 × 佐々木竜太「高校時代の勉強」【第4回】

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