日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年3月4日日曜日

◆不敗神話の鹿島金崎V弾 ハリル監督御前でアピール(ニッカン)






<明治安田生命J1:鹿島1-0G大阪>◇第2節◇3日◇カシマ

 鹿島アントラーズが1-0でガンバ大阪を下し、ホーム開幕戦を飾った。後半33分、FW金崎夢生(29)がFW鈴木優磨のクロスに合わせて決勝点。前日の“もぐもぐタイム”の効果もあって、両チーム最多7本のシュートを放ち、日本代表ハリルホジッチ監督の御前で結果を残した。エースが決めた公式戦はこれで31試合負けなし。鹿島OBのジーコ氏の誕生日に不敗神話を守った。G大阪は公式戦15試合勝ちなしとなった。

 一瞬。わずか1秒の間の駆け引きだった。右のスローインを受けた鈴木が反転して相手DFファビオをかわした。その瞬間、金崎の体が動いた。日本代表にも入ったG大阪DF三浦の前に-と見せかけて背後に消えた。置き去りに。そして、信じてGKの前に突っ込む。そこにボールは来た。

 「(鈴木)優磨のクロスが良かったから合わせるだけでした。アイツには珍しく良いボールでしたね」

 滑り込み、左足で合わせた。待望の先制点は後半33分。ただ、歓喜ではなく、エースの顔にあったのは「ホッとしました」と安堵(あんど)の笑みだった。それもそのはず。直前まで放ったシュートは既に5本。幾度も決定機を外していた。大岩監督は「何回か惜しい場面があったので、やっと決まってくれたかという感じでしたね」と笑った。

 試合後、DF昌子に「もう0-0の試合を長くしないでね」と言われて「オレもそうしたいんだよ」と苦笑いし、ACL水原戦でも得点を“強奪”した経緯がある鈴木には「オレのゴールですね」と言われて「お前はそれでええんや」と返した。いじられるのも勝てばこそ。15年のナビスコ杯(当時)G大阪戦から続く不敗神話を「31」にした。

 試合はハリルホジッチ監督が見つめていた。当落線上の代表に関しては「チームで結果を出していいパフォーマンスをすることが大事だと思う」と多くを語らない。ただ今季、何かを変えたいという決意から背番号10を受け入れた。前日に三重弁で「そうやんね~」と約束した通りのゴール。奪還を目指す鹿島の今季初勝利は、金崎で始まった。【今村健人】

 ◆鹿島FW金崎の不敗神話 15年10月31日のナビスコ杯(現ルヴァン杯)G大阪戦を皮切りに、リーグ戦や天皇杯、ACLにクラブワールドカップと、得点を挙げた31試合は負けなし。内訳は16年5月8日のリーグ磐田戦に1-1で引き分けただけで、残り30試合は全て勝利を収めている。その磐田戦以降では、これで27連勝にもなった。


不敗神話の鹿島金崎V弾 ハリル監督御前でアピール




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