日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年3月4日日曜日

◆鹿島・金崎、31戦不敗弾!“初代10番”ジーコ氏誕生日にV弾決めた(サンスポ)






 明治安田J1第2節第2日(3日、カシマスタジアムほか)5試合を行い、王座奪還を狙う鹿島が、G大阪に1-0で競り勝った。日本代表FW金崎夢生(29)が視察したバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の前でV弾を決め、アピールした。清水は神戸を4-2で下し、初勝利。昨季低迷したチームや昇格組が上位を占める下克上開幕となっている。




 さすが、千両役者だ。日本代表FW金崎が0-0で迎えた後半33分、FW鈴木の右クロスにゴール前で反応。泥臭く左足でネットを揺らし、本拠地初戦で今季初得点をたたき出だした。

 「優磨のクロスがよかったから決めるだけだった。勝ててホッとした」

 アウェー清水での開幕戦(2月25日)は、無得点のドロー劇。日本代表のハリルホジッチ監督が視察に訪れ、2万4545人が詰めかけたこの日は、前半に3本のシュートを放つ積極性を見せ、後半に結果を出した。試合後のロッカールームで4学年下の同DF昌子に「もっと早く決めてくれ」と言われた金崎は、「俺だって早く決めたいわ」と上機嫌だったという。金崎が得点すると負けない公式戦の“不敗神話”も31に伸ばした。




 苦い思いがよぎる。昨季終盤、チームは2戦続けて無得点で失速し、優勝を逸した。リーグ終了後の昨年12月、金崎は鈴木満強化部長と個人面談し、「俺が決めていたら優勝できていた」と自身を責めた。クラブは責任感の強い金崎に、今季から伝統の背番号10を託し、エースはその思いに見事に応えた。

 ひな祭りのこの日は“初代10番”ジーコ氏の65歳の誕生日。ブラジルにいる同氏からは時差の関係もありメッセージこそなかったが、勝利にこだわる姿勢は、同氏が鹿島に植え付けた精神そのものだ。ジーコ魂を宿らせ、昨年11月に1年半ぶりに代表復帰も果たした金崎。覇権奪回、そしてロシアW杯へ、春の訪れとともにエースも覚醒する。 (一色伸裕)

データBOX

 金崎の“不敗神話”は2016年3月5日のアウェー鳥栖戦から始まった。その内訳は、J1で22試合、Jリーグチャンピオンシップ(CS)で2試合、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で4試合、ルヴァン杯(旧ナビスコ杯)で1試合、クラブW杯で2試合の計31試合。

金崎 夢生(かなざき・むう)

 1989(平成元)年2月16日生まれ、29歳。津市出身。小2でフットサルを始め、サッカーは中学校入学後に開始。兵庫・滝川二高から2007年大分(当時J1)に入団。その後、名古屋、ニュルンベルク(ドイツ)、ポルティモネンセ(ポルトガル)を経て、15年2月に鹿島に期限付きで加入。16年2月に完全移籍した。代表デビューは09年1月のイエメン戦。J1今季2試合1得点、同通算240試合48得点。代表通算11試合2得点。1メートル80、70キロ。


鹿島・金崎、31戦不敗弾!“初代10番”ジーコ氏誕生日にV弾決めた



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